児玉昌己研究室

内外の政治と日常について想うことのあれこれを綴ります。
北朝鮮での中国人旅行者遭難と粗末な病院ベッドの映像

 米朝首脳会談や南北首脳会談が取りざたされるこの頃。中国外務省は、北朝鮮南西部・黄海北道(ファンヘホクドウ)の道路で22日夜、交通事故が起き、中国人旅行者32人と北朝鮮スタッフ4人のあわせて36人が死亡したほか、2人が重体となっていると中国外務省がつたえたと、メディアは伝えている。

 中国側が流した金正恩の見舞いのテレビ画像、瞬間的だが、みられただろうか。

 入院患者の見舞いだが、お粗末にも、剥げたベッドの手すりがくっきり映っていた。

 地方都市の病院での映像で、大量死亡事故。

 相手が中国テレビで、緊急だったということでは、北朝鮮お得意の報道管制も間に合わなかったのだろう。しかも、よりによって、独裁者の見舞いの場面だ。

 それにしても、雨でぬかるんだ未舗装の道路と併せて、平壌だけの、いわば劇場国家の北朝鮮。この国の地方都市の病院のお粗末さを改めて確認できる瞬間の貴重な映像だった。

 中国のメディアを通し、見せたくない映像がしっかり流され、世界に見せてくれる。これが映像のすごさだ。

なお、この大惨事、北朝鮮では一切伝えられていないということだ。

暗黒の闇が、この国の貧困と劣悪さと独裁体制の異常さのすべてを物語っている。

 衛星を見れば一目瞭然だ。荒涼たる闇が平壌さえ包んでいる。

ハフィントンポストの以下を見よというものである。

http://www.huffingtonpost.jp/2014/02/26/north-korea-at-night-oto_n_4856294.html

また北朝鮮の地方医療の惨憺たる光景は20年ほど前、ドイツ人医師ノベルト・フォラツェンを通して世界に報じられている

参考ブログ

2015.10.11 Sunday 噴飯もののTBS北朝鮮「報道特集」 あまりのお粗末に愕然とする

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=3914

 

 

| 児玉昌己 | - | 22:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
安倍政権と財務省で 川柳一句 

 安倍政権は、TPPではいい仕事をしていると思っているのだが、首相は、無関係といいつつも、文書やメディアには夫人の名のオンパレード。

 しかも国家財政を預かる財務省は、忖度という迎合を超えた公文書の改竄で国税長官の首が飛ぶ。この件、死者まで出ていることを忘れてはならない。

 はたまたセクハラ疑惑で財務省事務方のトップの辞任、処分保留の辞職が、そして国会空転がそれに続く。任命権者はさてはて。

  川柳一句紹介

    ひょっとこの 顔はますます ひょっとこに 

                 

 なおこのブログを書きつつ、長年人権擁護で戦い、今年1月に他界した野中広務自民元幹事長のことを想っている。

参考ブログ

2008.10.20 Monday 論理に疑義あり 「実は世襲は減っている」山田孝男毎日新聞編集委員に問う 1

 http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=1491

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=1492

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=1493

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=1494

2007.09.17 Monday田勢康弘のコラム「総理の器」と人材飢饉の問題

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=847

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=850

 

 

 

| 児玉昌己 | - | 23:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
EU認識に寄せて 粗末なEU認識−日経よお前さんもか 4(11年前のブログ再録)

  勤務校では新年度が始まり、3週目となり、ゼミや、講義の受講者が確定した。

 ようやく新年度の受講手続が終わり、教務や学生課はひと段落するころだ。

 経済学部で、文と法学部乗り合いの、ワンアジア財団の寄付講座が始まった。

  東大、阪大など旧帝大や防衛大学校、有名私学を網羅して開設されてきたこの寄附講座。

 私も1コマ担当する。EUの論理とASEANやアジアの論理を中心に話すことにしている。

 それにしても「一帯一路」やアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設にまい進し、尖閣、南沙、西沙で隣国と軋轢を深める中国の覇権国家としての顕在化が、当時と今を隔てる11年の相違だ。

 EUも統合進展の結果、ナショナリズムを刺激し、極右の台頭を許し、あるいはハンガリーやポーランドなど権威主義的政権が人権と民主主義、法の支配を掲げるEUの価値と衝突を始めている。

 他方、経済では、TPPなど、反米的色彩が強かった東アジア共同体構想とは違う形での、経済協力が出て来ている。

 オバマ政権下の2016年2月に合意したTPPだが、アメリカのナショナリスト、トランプの登場で不透明になっているが、21世紀の貿易の驚くべき進展は、アジアにとどまらない広域性を獲得しつつある。

 ともあれ、今から11年前、欧州経済共同体創設50周年を記念して2007325日付の日経が「アジアにはローマ条約は可能か」という社説を掲げた。

 だが、これをためにする議論で、全く意味のない、いわば気分だけの設問だと、当時このブログで一蹴した。

 今日は、当時のわが国のアジアをめぐる構想を含めて、そのブログを改めて紹介したい。

 当時日経もEUを十分理解していなかった。

 さすがに、瀬能さんなどブリュッセル支局に人を得て、こんな記事は今はないが、11年前にはそんなレベルだった。15まである。

 第1次安倍政権の末期の07年8月、その2年後、鳩山政権時代で東アジア共同体論が展開されることになる。講義、そしてその後書籍となる1章で触れることになるであろうが、そんなことを考えて、この11年前のブログ記事の4を、以下、再録掲示する。

 

2007.08.15 Wednesday 粗末なEU認識−日経よお前さんもか 4

 かくして「ローマ条約はアジアで可能か」という設定は、現在でまったくありえない、つまり無意味なテーマ設定だといわざるをえない。 
 この設問は、敢えてわかりやすく、経済統合の発展段階を、生物発生学の喩えを使って表現すれば、以下になる。
 爬虫類のカメにもなっていない両生類のカエルに向かって、「カエル君、君は犬たりうるか」と問う類の議論である。
 日経の社説氏さん、冗談だろう。
  もとより、このたとえは、両生類が国家間協力組織であり、爬虫類がFTA、そして哺乳類の犬、つまり国家がもつ主権的権限を大規模に国際統合組織に移譲することを前提とする段階、すなわちEU(欧州同盟)の段階という比喩である。
 国家間協力組織を脱そうと意図しているものの、自由貿易協定FTAの段階に完全にはまだ至っていないアセアンと、国際統合組織であるEUとの溝は100年ほどもあるということである。
 実際、EUが組織への加盟国の前提としている国家の主権的権限の国際組織への移譲など、内政干渉を盾にしているアジア諸国には、到底問題外である。
 それゆえ、もしアジアにおいて、類似の設問を提示するとすれば、EUを参考に、国際協力を積み上げようという認識があるべきで、「アジアでの国際協力の積み上げは可能か」というものが、意味のある設問となる。もとよりその設問にはついては、大いに是であり、可である。
 ちなみに、日本のメディアが定義もせず、情緒的に使用する「共同体」や「統合」という用語については、欧州においては、まず共同体とは、EUを意味し、その本質は、加盟国の主権譲渡による統合を示す。それゆえ、統合を示す「共同体」はアジアでは使用しない方がよい。
 国家統合の基礎など、文化的にも、歴史的にも、アジアには存在しないし、やれば支配被支配に繋がる。それほどの経済格差がある。
それゆえ「共同体」と単なる「国際協力」とを一緒にしないよう助言したい。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみに「粗末なEU認識−日経よお前さんもか」は、1-5まである。当時のことなどを思い出していただければと思っている。

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=791

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=792

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=793

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=794

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=795

 

 

 

| 児玉昌己 | - | 10:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
紅茶方式のコーヒー、ジョージアに驚く

  嬉しい週末。大学も講義やゼミも本格化して、終わった後は開放感がある。

 終わってコーヒー。

 どちらかといえば、うどんより蕎麦、そして紅茶より、コーヒー党である。紅茶は「午後の紅茶」の無糖を愛飲している。

 通というにはふさわしくないし、おこがましい。ただ好きだ、飲まないと落ち着かないということである。

  研究室にもドリップの袋物をあれこれおいている。自宅とは違い、豆の粉を準備するには時間が惜しい。

 最近知ったが、容量が1袋7グラムから10グラムまであって、驚く。

 たかが袋物のドリップ。されどということだ。

 おどろくといえば、コカ・コーラ社のジョージアの袋物のコーヒー。

 なんとティー・バッグ(Tea bag)式。ティー・パックと発音する向きもあるが、英語としては不正確。ティー・バッグが正確。別のものを想われる方がいるかもしれないが、紅茶ではそういうことだ。

 通常の簡易ドリップのものは上部を破って、湯を注ぐものだが、こちらはインスタントの紅茶と同様なのだ。

 ウソだろうと最初、思った。慣れると簡便だ。

 が、ひとに言うとへ〜という。みなさんご存じだったのだろうか。

 世の中は広いのである。

 

| 児玉昌己 | - | 17:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
長与の週末 庭の樹木の伐採のことなど

 週末、長崎の長与宅に戻っている。私が話を受け、勤務校の経済学部で実現したワンアジア財団からの寄付講座の初回を見届けてのこと。

 自宅の白モクレンなどの樹木が30年弱にして相対的に巨木になった。亡き母も愛でていたが、勢いがあり、生い茂る落ち葉など手もかかることから、根元から3本シルバーセンターに頼んで除去してもらった。

家も建てて30年となると、あちこちが痛む。カーポートの台風等で傷んだ天板も、はがれていた玄関ドアもこれまでも補修したりしている。その支払いもあった。

 おかげで、すっきりした。こんなに広かったかというほどに、大きな空間ができてうれしい。複数の穴があけられていた。成長を完全に止めるためにネットでも出ているが灯油を流し込むのだ。

 今日は用あって、長崎市内に出かけることにしている。久しぶりの長崎を楽しみたいということで、昼は茶わん蒸しで有名な150年余の歴史のある吉宗(よしそう)で妻と食事しようと思っている。

| 児玉昌己 | - | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
庭の散椿  それを詠む 海鳴庵児玉

 花がバラバラに落ちる。山茶花ではなさそうで、調べると、花は厚みがあり、すっきりした葉脈。山茶花ではない。交配の散り椿だろう。

 

 庭にあり 山茶花なりと おもえしも 君は椿や 花は散らすも

   

                             海鳴庵児玉

| 児玉昌己 | - | 01:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
驚嘆至極のこと 師弟の両先生 木下悦二(九州大学名誉教授)、田中素香(東北大名誉教授)

 所用で長崎に戻っている。入学式も終わり、日曜日には親睦を兼ねたオリエンテーション合宿。

この年度は、私にとっては普段とは違う意味がある。彼らが卒業するとき、私も教員生活を終えることになる。教員紹介でもイギリスのEU離脱もあり、欧州政治は面白いですよと話しておいた。

残された時間と体力。もっと生産性を上げたいと思っている。

 エネルギーといえば、昨夜は東北大学名誉教授の田中素香先生と電話で話せた。

 日経新聞について、その影響の大きさに触れつつ歴代ベルリン特派員のレベルについて、興味深い話をされていた。

 ずっとドイツ派としてウオッチされているのだ。最近のEU政治の研究者によるEU解体論、崩壊論、終焉論に触れられ、全く驚くべく研究者の軽さ、すなわち研究の質の後退を指摘されていた。

 素香先生、そう呼ばせていただいているが、先生はここ数年で、岩波新書でユーロをとりまく問題について、圧巻の3部作をお書きになった。

 この素香先生自体がすごいが、素香先生の師、木下悦二先生は御年97

 昨年夏にお会いして面識を得た。私の現在の勤務校である久留米大学の経済学部開設時の学部長であられたが、そのころは長崎の女子大にいた。専門も違うこともあり、その時代にはご縁がなかった。

 最近Eメイルをいただいた。「惚けがひどくなって」と書かれているのだが、私の論文を送っていただければということで、畏れ多いことだった。

 前期高齢者とはいえ、私などヒヨコとはいわずとも中学生というに等しい御年97。100歳を前に強烈な読書欲。尋常ならざることである。

 師弟関係にある両先生に、驚嘆至極のことであった。

| 児玉昌己 | - | 11:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
夏日の久留米 春の庭を詠む 海鳴庵児玉

 ひと月前の厳寒は幻か、そう思わせるこの数日の久留米

 

厳冬も 今や幻 紋白の 優雅に舞いて ツツジ咲おり

わが庭に 注ぐ陽光 カナヘビも 嬉々たるごとく 駆け回るなり

                 海鳴庵児玉

3月のブログアクセス総数は11192

 

| 児玉昌己 | - | 20:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
出色の科学犯罪シリーズ AXNイレブンス・アワー FBI科学捜査ファイル

  CATVで気分転換をしている。

今楽しんでいるのは、AXNイレブンス・アワー FBI科学捜査ファイル。

いつものことだが、実にハイレベルで、日本の犯罪捜査番組がかすんでしまうほどのインパクトがある。特に第13話「ピノキオ」/ Pinocchioがそうだ。

ピノキオは1940年のディズニーの世界的に有名なキャラクターだが、これを21世紀の犯罪捜査の原作者はクローンという認識で、その名を冠したドラマを作成している。

 中身は、クローンベイビーを作り、それを自身の臓器に使用するという天才女性科学者の悪にたいして、FBIの女性捜査官レイチェル(マリー・シェルトン)と科学顧問フッド(ルーファス・シーウエル)のコンビが迫るという内容だ。

全体として、科学捜査を扱ったこのテレビシリーズはアメリカでの初出が2008年。翌9年まで半年にわたり、CBSで提供されている。以前紹介したCSIのスピンオフの「サイバー」よりも放映が早い。

上記のピノキオは第13話、"Pinocchio"として、2009年2月に放映されている。

 すでに9年も経過しているが、まるで古さを感じさせない。

この番組は総じて遺伝子、ウイルス、クローン技術など現在科学が抱える光と闇を扱って実に面白い。

クローン技術は199675日に誕生した世界初の哺乳類の体細胞クローンの雌羊のドリーが有名である。世界に衝撃が走った。

 この世界最初のクローン羊、スコットランドのロスリン研究所で生まれ育ち、6歳で死んでいる。

其の後、クローンを再生すれば、染色体テロメアが短くなり、寿命も短いとも言われていた。それを克服したのが、この悪の科学者という設定である。

この間、現在ではテロメアは短くならないという研究結果が出ており、この間の研究の成果は、番組には当然取り込まれていない。

それを離れても興味深い。FBIの科学顧問フッドと天才科学者のやり取りがいい。

フッドは言う。

あなたはクローン人間を作り、自身が生きるために、すい臓を取り出し、殺す、私はそれを認めない、彼らはクローンであれ、人間だ、と。クローン人間の本質をフッドが語って、感動的である。

すでにクローン人間はこの世に存在するのかもしれない。もとより、世界保健機構(WHO)による遺伝医療に関するガイドラインではこの実験を認めていないのだが。

アメリカの科学犯罪ドラマは日本の30年先を言っているように思えるレベルの高さだ。

関連ブログ

| 児玉昌己 | - | 00:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
近頃のこと 若い人を送り出すこと

 政治では、NHKは相変わらず改ざんを書き換えなどというばかげた表現を使って不快だ。国民のお金で運営されながらも国民目線から遠いNHKだことよ。

 妻女まで絡んで、安倍政権の動向は不快極まりないことだ。

 実際、国民は憤り、政権の支持率の急落はそれを反映している。政治の中枢が他人事のように官僚にだけ責任をおしつけている。 それが国民を不快にさせている根元のことなのである。

 政治の信頼を失墜させたこの政治家の下での、憲法改正論議など論外だ。このままだと、第1次安倍内閣同様、支持率20%台という漫画的数字となり、政権の終わりとなるだろう。

 ぶざまな政治の一方で、自然は緩やか、冬が過ぎて春に移行する。寒の戻りも終わり、ここ1週間好天が続くという予報。 

 学園通りには見事に桜が花をつけている。

 そんななか、昨日、大学病院での定期的な検診を受けてきた。また別途、高校同期で本学OBのM医師との会食中に脱落した詰め物のケアを済ませる。齢がいくと、健康のことが特段の関心事。

 老いは徐々にやってくるのではなく、急激にアチコチの不具合となってやってくる。そのことを、最近、身をもって知る。

 今日は午後に就職関係書類を見てほしいとゼミ生らが来ることになっている。

 過日卒業式と祝賀会があった。そして新しい社会に4年生を送り出した。が、もう次の学年がその準備だ。

 月が改まれば、ゼミ別に分けられた新入生との初顔合わせもある。若い人が次代を担い、新しい時代を作る。

 年年歳歳。この時期は、人生についての想いが強い。

参考ブログ

 

 

 

 

| 児玉昌己 | - | 09:51 | comments(0) | trackbacks(0) |

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