ギリシャに戻れば、32の規制緩和の法律があるが、実際は、機能していないと指摘し、また行財政改革では、最近まで国家公務員の数さえまともに把握できていなかったことなどを指摘し、ギリシャという国家の近代性の質について、突っ込んで書いている。
また左右両翼からの「どうせ、ヨーロッパはギリシャの救済に動くさ」という類の言説には、さすがのシュピーゲル誌も堪忍袋の緒が切れたような厳しい状況分析である。
なお、ロイターは一部の銀行は10年以上前にギリシャがユーロに参加した後も取引システムからドラクマを抹消しておらず、取引通貨をユーロからドラクマに切り替える準備を進めていると述べている。
またギリシャのドラクマへの変換の予想される手順や影響は日経菅野幹雄が具体的に伝えている。
有力な輸出産業に乏しい同国で、ドラクマの価値の暴落で、輸出価格下落の利点より、輸入価格の暴騰が経済への打撃を深刻化させるというのは、大方の見方である。
それにしても最新号のシュピーゲルもフィナンシャル・タイムズも、専門家ならずとも、一般読者が上質の翻訳を介して簡単にアクセスできる。すごい世の中である。
参考記事
ギリシャ、ユーロ離脱なら何が起きるか (真相深層) 通貨暴落、インフレ必至 日経2012/5/15 2:04
焦点:ギリシャのユーロ離脱現実味、金融機関が「ドラクマ復活」の備えロイター2012年 05月 14日シュピーゲルの英文訳は以下
05/14/2012 11:55 AM
Time to Admit Defeat Greece Can No Longer Delay Euro Zone Exit
言語を直訳すると、アイリッシュタイムズが伝えた“Acropolis, Adieu! Why Greece must leave the euro,”がよりストレートで、上記の英文版タイトルは婉曲的である。
http://www.spiegel.de/international/europe/why-greece-needs-to-leave-the-euro-zone-a-832968.html
Schäuble says Europe is 'ready' for Greek euro exit.The Irish Times - Monday, May 14, 2012