児玉昌己研究室

内外の政治と日常について想うことのあれこれを綴ります。
NHK大河ドラマ{西郷どん」(2018)と「翔ぶが如く」(1990)

 NHKでは大河ドラマとして「西郷(せご)どん」(鈴木亮平主演)を放映している。

 CATVでは1990年に放映された「翔ぶが如く」再放送をやっていて、同時並行的にみている。

 後者はもう28年も前となった。

 西田敏行が西郷隆盛を鹿賀丈史が大久保利通を演じて、時代考証も良くできている。廃藩置県の場面で、あらためて維新革命の凄さを感じるところだ。

 それにしても、30年近くもたてば、物故者もいる。蟹江敬三がそうだ。

 寺田屋事件では、薩摩藩内の死闘、惨劇となったが、蟹江は大山格之介を演じて、迫力満点だ。ちなみに蟹江演じる大山は鹿児島県令として西郷軍に資金を流用したとして、西郷軍敗退の後、捕縛、斬首となっている。

 ともあれ、改めて維新はすさまじい、と思う。

 明治4年、廃藩置県で、維新を拓いた志士たちは、明治国家の軍隊や治安機関に就職したものを除き、ことごとく自らの行為で、270名余の大名ともども、没落士族と化したのだから。

 しかし、それがあって身分制の封建社会が終わり、四民平等の近代の価値を享有し21世紀の今日に至っている。

 西洋諸列強の強烈な外圧の中で、植民地化される危機感を背景に、国家と社会を憂い、維新回天に命をささげた先人の偉業に改めて、深い敬意を表すところだ。

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=1478

| 児玉昌己 | - | 02:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
地球温暖化の表記を止め、地球高温化に置き換えよう 正しい認識は正しい言葉から

 過日、ワンアジア財団の年次国際会議でハノイに出たことは、書いた。

 帰国して、体調を崩した。ようやく快方にあるが、久留米は昨日全国2位、福岡県の観測史上最悪となる39.5度を記録した。39.9度の日田(大分)が一位だったが、大差ない。

https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/

rank_daily/data01.html

岐阜美濃(8月8日)、金山(同6日)で記録された史上最高気温の41度などを耳にすると、それも褪せる。

http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/

rankall08.php?prec_no=&block_no=

が、それでも福岡県としては、史上初の記録だ

 熟年世代や高齢者には実にこたえる毎日だ。

国際会議のことに戻せば、前副大統領アルゴアさんの講演が最大の目玉だったが、実に地球環境の激変を語って、深く心に残った。

 同氏が地球環境保護の熱心な提唱者、「エバンゲリスト」(FB同志社交友会の萱原氏の言)であることは知り及んでいたが、実際、目前でアルゴアさんが提示される状況の深刻さは危機感を抱くに十分なものだった。

 地球温暖化という表現がある。国際条約で言えば、気候変動枠組み条約である。だが、気候変動といってもピンとこない。冬季の厳冬化も地球の高温化に発する。

 ともあれ、実際に「温暖」化というメディアが使う表現が意味するような、マイルドなニュアンスでは凡そない。苛烈なる「高気温化」である。

 我々の認識は言葉から定まる。より適切な表現である地球高温化を使用しよう。

 追記

 なおこのブログを書いた後、この用語変更には、先例があったことを知る。

 埼玉県の川口市は2009年4月1日から地球温暖化に代わる呼称として使いはじめたということだ。

 先見的だが、9年後もまだ主要表記になっていない。それが問題だ。

参考ブログ

2018.08.04 Saturday  ワンアジア財団の国際会議でハノイ入り

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=4413

| 児玉昌己 | - | 10:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
 ワンアジア財団の国際会議でハノイ入り

 ワンアジア財団の国際会議でハノイに来ている。

 昨日は米国の前の副大統領アルゴアさんの圧巻の演説。

 地球の高温化と、それによって生じている世界で頻発する異常気象と地球環境への害悪を緊急性を持って語られた。

 きわめて陰惨なデータを示すとともに、同時に努力することで楽観的になろうと、またそうなりうるとも語られた。 

 地球の温暖化にたいする同氏の危機感と活動についは以前から聞き及んでいたが、眼前で語られるとその迫力に圧倒される。

 実際、化石燃料への驚くべき依存度の指摘と、他方で、燃料電池での技術革新やソーラなど再生可能エネルギーの拡大は予測をはるかに超えたものとなりつつあることも述べられた。

 現大統領トランプと対照的だ。アメリカがゴアさんみたいな知性を政治指導から失ったことは、誠に人類の不幸である。

 今、 パリ協定からの離脱も含め、真逆の、時代錯誤の認識を持つ大統領が登場し、世界をかき回している。あろうことかこの大統領は、カリフォルニア州に付与されたて来た省エネ努力の権限を簒奪したことも報じられているほどだ。

 会議はまだまだ続くが、この演説を聞けただけで価値もの国際会議だ。

 あれだけ信念を雄弁に事実とともに語られる圧巻の大政治家の演説の後では、どんなに示唆的なものであっても、あらゆる報告が、どうしてもかすんでくるという印象を受ける。

 岡山を拠点として活動されている田中節三先生の植物の冷凍技術による酷寒地と砂漠酷暑地域での植物の栽培の研究の講演もあったが、同氏の技術で、迫りくる食糧危機の克服、解消する可能性があるという話も素晴らしかった。

 ワンアジア財団での招待による年次国際会議であるが、その質の高さに大いに感謝しているところだ。

  同時通訳で、ホスト国のベトナム語、ほか日中韓英と同時通訳が入るのだが、財団の佐藤理事長がリードされることもあり、日本語が実質的にも主要言語というべき会議で、加えて海外からの多くの参加者が流ちょうな日本語で語られることもあり、実に貴重で価値ある国際会議となっている。

 なお古くからの友人である東京外語大の渡邊啓貴教授も日本外交の在り方を語って興味深いものであった。

 

| 児玉昌己 | - | 18:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
参院定数増と比例増を歓迎する あるべき選挙制度の本質が見えていない野党とテレビメディア

  公選法が改正され、参院埼玉選挙区を2増、比例代表を4増し、比例代表に「特定枠」が導入された。

 まずもって、この改正、一般にその意味が十分理解されていず、否定的な論調があるが、私は自民による党利党略を部分的に認めても、政治への民意の反映という基本に沿ったものとして、大いに歓迎する。

 野党やメディアは、自民党は「合区」対象県の選挙区から出馬できない候補者らを特定枠で救済する狙いについて、恣意的であると、非難していた。

 実に本質を欠いた皮相な批判である。

 Nスタでコメンテイターを務めている毎日の編集委員の与良正男もそのたぐいだった。

 毎日新聞といえば、社会部や、外信部など高く評価しているが、こと政治評論になるとそうではない。

 「風知草」で無様な世襲論を書いた山田孝男同様、与良のコメントは全く評価できない。

 なにより今回の公選法の改正は、重要な意味を持っている。すなわち、2009-10年の時期の、あの民主党という反民主勢力と自民がともに定数の大幅削減を口にし、相手が弱腰であるというごとく、まさに議席削減のチキンレースを展開していた。その反民主主義的状況を記憶するものとしては、大きな流れの変化である。それを何より評価し、支持したい。

 参院についての改正は、衆院にも同様に必要とされる。すなわち比例増、定員増と地域への厚みのある対応という姿勢が望まれる。

  一部の弁護士諸君による一票の格差是正論は、巨大なエネルギーと資源を持つ大都市に議席を積み上げ、ただでさえ疲弊している地方を殺す「地方総殺」に通じる。

 一票の格差の是正によって地方議員定数を削減し、結果として、国家予算を都市部に集中させ、地方の予算を奪い、地方を殺すという有害な作用を持っている。

  何より政治学的には、そして政治とは予算獲得のゼロサムゲームである。

 そのことから離れても、比例の定数削減や小選挙区制度の強化をもとめる10年ほど前の動きは、狂気というべきだった。

 当時、維新に至っては、参院全廃と衆院議席半減、すなわち500議席近くを削減することを主張するなど、反民主主義そのものの大衆迎合をぶち上げていた。

 実にこの政党、大衆迎合政党よろしく、選挙ではあっという間に言った言葉を公約から下した。政治における最大の資質はその言葉である。

 近畿に特化した地域政党のことはさしたることはないが、それが、自民と民主となると話は別だ。これらの政党が衆参の議員定数の大幅削減、しかも比例の大幅削減を口にしていた時代、実に暗澹たる気持ちであった。

 当時の議論で問題だったのは、2点あった。

 一つは、わが国の議員定数の相対的な地位についての認識もなく、ただただカネの問題、すなわち行財政改革として公務員の定員削減と同列視し、有権者の代表で民意の唯一の代表者である国会議員の定数削減を論じていたことだ。

  現在でも、Nスタの与良などみるごとく、メディアでは依然としてそうした誤った認識に立つ議論がなされている。

  カネで議席を言えば、いくらで議席を買えるかという、ヒルズの詐欺師の議論に帰着していく。

 第2は、国家の議員定数の国際比較に対する知識が皆無であったということだ。

 ちなみに下院の定数650であるイギリスは衆院でいえば、人口がわが国の半分程度であるから、1300人程度いるということになる。アメリカだけが異常に少ない。

 50万人に1名も国会議員を確保していないアメリカしか知らない一知半解の「知識人」の認識では、わが国の議員定数は多いとなるが、欧州の先進国では人口1千万のスウェーデンが人口比では100万人当たりで36名強。

 言い換えれば、3600名程度の国会議員がいるということになる。

 ドイツも、フランスも、イタリアも人口比ではわが国の倍以上の議員がいる。

 わが国の国会議員の定数は人口比で見た場合、論外というべき過小な議員しか確保できていない米国に次いで、むしろ圧倒的に少ないという事実にまず注意すべきだ。

 2010年に私が書いたブログに掲示した国際比較をみよ。

2010.07.02 Friday議員歳費と議席の削減論について 4 先進11カ国の人口比別国会議員定数 再録

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=2420

 比例定数増は、自民のみならず野党にとっても、そして国民にとっても歓迎すべきものだ。

 しかるに、野党議員がそれを反対するとは、言語道断だ。

 比例は有権者の民意を議席に正確に反映させるという意味では、実に民主主義の宝石というべきものである。

 確かに、膨大な死票をだし、得票と獲得議席との驚くべき乖離を生む小選挙区制度は反民主主義的要素を抱えており、重大な問題である。

 だが同時に選挙制度自体は、基本的には中立でもある

 最終的には有権者がどの党を選択するか、だれに投票するか、その政治的動向に応じて、議席の多寡は決まる。

 野党は、些末な点のみに目を奪われているばかりか、自身が、常勝自民、負け犬の野党と自らを位置づけ、政権奪還の意欲をまるで喪失し放棄し、万年野党であるとみずから決めつけているような無様さだ。

 ヨーロッパで主要な原則である比例制度への転換を図れ、と強く主張したい。ヨーロッパ議会は比例制を選挙法に準則として書き込んでいる。

 ともあれ、無様極まりなかった定数削減の馬鹿げたチキンレースがようやく終焉の方向にある兆候として、参院におけるこの定数増、比例増の意義を積極的に評価したい。

参考ブログ

2011.10.04 Tuesday 国会議員定数国際比較についての本ブログ記事への反応

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=2947

2008.10.20 Monday 論理に疑義あり 「実は世襲は減っている」山田孝男毎日新聞編集委員に問う 1-4

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=1491  (1)

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=1492  (2)

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=1493 (3)

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=1494  (4)

2014.12.16 Tuesday 自民圧勝の虚と怪 これが小選挙区制だ 得票と獲得議席の著しいかい離 全有権者の25%の支持で76%の議席

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=3778

先月のブログアクセス総数は以下

2018年 07月 合計:5905
| 児玉昌己 | - | 01:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
EU終焉論の虚妄 欧州委員会米グーグルに制裁金5700億円 EU法の強制力の強烈さ

 改めて注目すべき一本の記事が入ってきた。以下がそれだ。

 欧州委、米グーグルに制裁金5700億円=携帯OSで独禁法違反、過去最高額 時事 20187月18日

 EU崩壊、EU解体、欧州統合の終焉論がいかに無意味な議論かわかるのが、上記の時事の見出し。

ちなみに201846月期決算は、アルファベットによると、純利益が前年同期比93%減の319500万ドル(約3500億円)。利益の多くが巨額のEU競争法違反による制裁金に持っていかれるということだ。

世界的には法の分野で、米国のグローバリゼーションという法の空間と、EU法というヨーロッパの法規範が激しく衝突している。

我々はそれを正面から理解しておく必要がある。

 EUのすごさはこのEU法にある。グーグル、Facebook、アップル等々の米のIT巨人に法を強制しうるのは世界中でEUを置いてほかにない。

 これら巨大米企業の背後には、商務省、国務省、そして米大統領府が控えているという事実にかかわらずである。

  『統合の終焉ーEUの実像と論理か』(岩波書店2013年)で知られる遠藤乾に代表されるEU終焉論を唱える研究者の皮相さは、それらの議論がEU法に全く意味をみていないことに発するといえる。

 もしヨーロッパ統合とEUが衰退に向かっているとすれば、どうしてこのような強力な法規範力を、国際通商の舞台でもちうるのかということである。

 EU法の規範性を維持しているのは、厳然として国際政治の部面に立つEUそのものの存在に発する。

 ボリス・ジョンソンらのイギリスのハード・ブレグジット(強硬EU離脱論)の議論の滑稽さも同様であり、イギリスがEUを離脱したのちにさえ、長期にわたってEU法と欧州司法裁判所の司法管轄権に服さざるを得ない事実から目を背けている。

ヨーロッパではEU加盟国はもとより、EUで企業展開をするすべての国家がEU法の規範性の下にあることを認識すべきだ。

参考記事

米グーグル、EU制裁で減益=売り上げは過去最高 時事 20187/24

 参考ブログ

2018.07.01 Sunday  トランプにみる大衆迎合の米政治にどう向き合えばいいのか

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=4402

| 児玉昌己 | - | 11:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
2018年海鳴庵歌集

 

2018.07.22 Sunday

酷暑の久留米を脱す それを詠む  海鳴庵児玉

 久留米より しばし逃れて 長崎の 海風(かぜ)に包まれ 一服の涼夜

 

 

 

2018.07.06 Friday 広がる特別警報 鳴りやまぬ携帯 それを詠む

勧告を 遥かかき消す 大雨に 避難指示いう 携帯やまず  

昨日(きのう)から 半端ない雨 街浸し 警報多発 不気味さ増す闇(よ)

やんぬるか やり過ごすしか すべなきや 豪雨の闇に 止まぬ携帯

 

 

2018.05.27 Sunday 初孫にまみえて、歌を詠む 

 

生を得て 手足動かす その乳児(あかご) 名前は凛と 名づけられおり

胎動も 嬉しかるべき ものなれど さらに嬉しや 紅葉手の初孫(まご)

 

 

2018.04.03 Tuesday夏日の久留米 春の庭を詠む 

 厳冬も 今や幻 紋白の 優雅に舞いて ツツジ咲おり

わが庭に 注ぐ陽光 カナヘビも 嬉々たるごとく 駆け回るなり

 

 

2018.03.21 Wednesday寒の戻りと庭の紅梅を詠む 

  艶やかな 紅梅撮りて 春来ると 思えば冷える 寒の戻りや 

 春来り FB飾る 紅梅の 寒の戻りで 散りて艶(あで)やか

 

 

2018.03.06 Tuesday 春の到来 庭の紅梅が辺りを染め上げる それを詠む 

 弥生来て 夢やうつつか 香り立つ 風もふくらみ 紅梅の舞う

 

 

2018.02.26 Monday 五輪 如月 去り行く季節 それを詠む 

 紅梅も メダルも輝く 如月の 寒寒(さむざむ)の日々 ついに去りゆく 

 ソダネーと 話す道産子 カー娘(むすめ) 五輪の冬も 銅々と往く

 

 2017年後半海鳴庵児玉昌己句歌集

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=4294

| 児玉昌己 | - | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
酷暑の久留米を脱す それを詠む  海鳴庵児玉

  どこもそうだが、厳しい暑さが続いている。 酷暑の久留米を脱し、海風のある別宅にしばし退避 もとよりすぐに戻るのだが

 

 久留米より しばし逃れて 長崎の 海風(かぜ)に包まれ 一服の涼夜

                           海鳴庵児玉

| 児玉昌己 | - | 12:25 | comments(2) | trackbacks(0) |
猛暑の中、邦画、堺雅人主演、沖田修一監督「南極料理人」2009年を観る

 なんと久留米は、豪雨の後の梅雨明けから、9日連続の猛暑日。さすがにバテている。

 過日、CATVで沖田修一監督「南極料理人」2009年をみていた。捧腹絶倒だ。

 最悪、マイナス77度、北半球とは違い、本来夏至の6月に冬至、極夜を迎える。

昭和基地からさらに奥地のフジ観測所。8名ほどで守っている。主役は堺雅人。国際電話は1分が750円。長電は「身の破滅」と書いている。堺ふんする料理人は海上保安庁、いわゆる海保出身。

 実は、赴任予定者が思わぬ事故で事故で、全く不本意ながら代替要員として出向くという設定。

 楽しみにして、事故で不可能となった隊員が口にしていた持参予定のカメラは画素は40万という。もとより緻密さを強調していた。

 だが、今やわずか10年で、その25から50倍の性能だろう。

 映画の中での会話で印象に残ったのが、次の会話。

 何が食べたいかと問われた隊員が、「食べるために南極に来てはいない」というところだ。

 とはいえ、閉ざされた極地では、隊員は食べることしか愉しみがない。

 まさに料理人の腕の見せ場だ。

 ストックに伊勢エビがあると知った隊員が、イセエビときいて、みな海老フライという。

 それに答えた料理人が、尾頭付きにしたて、げんなりした隊員が一転、今度は刺身がよかったという。憮然としたのは堺演じる料理人。何とも身勝手なことだ。

 ともあれ、南極では隊員は刺身のことなど鼻から頭になくなってしまっていたのだろう。

 大笑いした。

 一人1年に飲み食いする量は1トンということだ。食べれば人は排泄する。8名がいれば、年間8トンを出すということだ。

 妻子を残して、日々極地で任務をこなす、闇夜の観測隊の過酷さを想う。

 ちなみに堺はその前の年クライマーズハイで好演し、2013年に倍返しの流行語として名を遺す「半沢直樹」で大ブレークする。

  「南極料理人」を観ていて、思い出した映画がある。

南極フランス領クローゼー諸島 アルフレッドフォール基地で働く料理人を扱った仏映画だ

 カトリーヌ・フロCatherine Frot「大統領の料理人」(Les Saveurs du palais2012年)である。

 こちらが邦画より後に映画化されている。

 テーマにあるように、大統領府初の女性料理長を経験した女性料理家の話。時代はミッテランの頃。

 経費削減をいう官房の煩瑣な要求に倦み疲れ、一転、南極の観測隊員の料理人となり、赴任するという設定だ。

 日本の小説と映画に触発されたのかは知らないが、実話をもとにしている。

 ともに実に興味深いし面白い。連日の猛暑の夏。氷に閉ざされた世界はこの夏最高の映画だ。

 

| 児玉昌己 | - | 21:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
 今日はフランスの友人と話す

 イギリス人のスティーブン・デイで話したことは書いた。

 今日は、ベルギーの欧州大学院大学時代から30有余年、交友関係にあるクリスチャンこと、ルケンヌ教授(パリ政治学院Sciences Po)と話す。

 幸い、ヨーロッパ統合とEU政治の研究者だから、こうした環境には恵まれている。

 欧州大学院大学の友人といえば、当時は、皆無名で、肩書のない院生としてブルージュで出会い、大学の最大の寮ポルティナーリ(イタリアの画家の名に由来する)で同じ釜の飯を食し、机を並べ、学び、貴重な時空を共にした。

 幸いともにEU研究者となって、こうして現在がある。

  マクロンの欧州議会での欧州政党形成など、専門とする話題は多数があるが、今日はそれはなし。

 ブリタニーで、妻女が育ったロアール川沿いの街で、グラスでシャンパンのバカンスを楽しんでいるということだ。

 今は便利な世の中で、フェイスブックで居場所、位置関係もたちどころに分かるし、ネットで会話もチャットもできる。

 西日本豪雨についても、同じくカリフォルニアにいる米人同級生からも見舞いのメッセージが届いていた。

 クリスチャンに戻れば、昨年一家で、我が家を訪問し、一緒に雲仙など旅行した。妻女と現在、カナダとシアンスポの修士に学ぶ長女は初めての日本だった。

 今回、私の長女が女児を授かり、その祝いとして、妻女モニクの見立ての専門店のベビードレスを贈ってくれた。

 それで、凛は生まれて時をおかずに、パリの「オートクチュール」に包まれて幸せなことだといって、二人で電話越しで大いに笑ったことだった。

参考ブログ

2007.05.23 Wednesday 欧州大学院大学留学記(1989年)のアップロードのお知らせ

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=592

 

| 児玉昌己 | - | 19:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
イギリス人のEU研究者の友人との朝の会話

 大分大教授で友人のデイ先生と朝電話で、話す。

 彼はイギリス人で私と専門領域がほぼ一緒。

 わが国でも数少ない欧州議会と欧州政党に関心を向けている研究者だ。

 彼と知り合いになって10年を超えたが、実に得難い「レアな人」が近くにいるということで、古代史の言葉を使えば、「天孫降臨」だと思っていて、周囲にも常々口にしている。イギリス英語を身近にできるのもうれしい。

 話題は当然、EUのこと、そして英のEU離脱のことになるのだが、ハード・ブレグジット(離脱強硬派)のデビッド・デイビスとボリス・ジョンソンが閣外に去って、政権与党内のごたごたは目に余る。

 実際、強硬派がテリーザ・メイ首相を手ぬるいとしてきたことからすると、論理的帰結だと思っている。

 我々はすでに忘れているが、メイ女史は2016年の国民投票ではEU残留派だったことを思い出すべきだ。

 国民投票以前には反EUを煽り、国民投票となったら残留を言うように、無責任極まりなかった前首相キャメロンのいわば「敗戦処理」をさせられているようなものだ。

 デイ先生ことスティーブン・デイは、多くのイギリス人がそうであるように、EU離脱が自己の環境に直結するので、私など部外のものとは違い、この件、心境は当然ながら、複雑だ。

 3月29日の離脱の日まで、200数十日となったが、そのことを話す。

 もう1つは、トランプのイギリス再訪のこと。トランプは今スコットランドにいる。

 英再訪でも、トランプは訪問前にEU離脱の国民投票の結果を予言したなどと、国民投票結果が明らかになった後にイギリスに入っていたことを忘れて、平然と語ったということで、非難を浴びている。

 保守系高級誌スコッツマンが書いている。

  トランプのウソは今に始まったことではない。

 6メートルのボウリング球を落として凹めば米車の輸入できないようにしているとわが国に対して、ありもしないことを平気で支持者の前で語っている。

 この男は、ウソの塊だということだ。

 アメリカはこの言葉と思考にまるで信頼のない大統領を通して、国家的恥辱をばら撒いているということだ。

 わが国の首相もくれぐれも、彼が自身を友人と思っているなどと認識しない方がいい。

 参考記事

Trump’s claims that he predicted Brexit revealed as ‘fake news’. Scotman Friday 13 July 2018.

So, uh, what’s this bowling-ball test that Trump was talking about? Washington Post. March 15, 2019.

 参考ブログ

http://masami-kodama.jugem.jp/?day=20180702

| 児玉昌己 | - | 09:52 | comments(0) | trackbacks(0) |

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