2017.06.19 Monday
2017年フランス国民議会選挙決選投票関係データと党派別獲得議席
日本時間16時半 今回、国民議会選挙(定数577)で 当選した議員についてルモンドは以下伝えている。 新人が432名当選し、議席の75%が入れ替わった。ちなみに前回2012年は234名。 また再選を狙った350名の議員の内、200名強が落選、再選を果たしたものは、わずかに145名とのこと。 女性は223名(前回2012年68)で実に4割弱の38.65%。平均年齢は48歳(53)、30歳以下は29(4)、30−40代は271(197)。 Après les législatives 2017, 75 % de l’Assemblée nationale est renouvelée, un record マクロン新党である、共和国前進の躍進の結果として、以前ブログで、新議会では新人議員で溢れると指摘しておいた。 実際、その通りとなった。最有力紙に「マグニチュード9」と形容されたまさにそのことである。 同紙が伝える、この時点での獲得議席と議席占有率の数値を出しておこう。ウィキペディアのデータでは共和党がマイナス1と、共産党がプラス1と、数字に微妙に違いがある。 https://fr.wikipedia.org/wiki/%C3%89lections_l%C3%A9gislatives_fran%C3%A7aises_de_2017 以下が、主要各党(系)19日現地時間、9時8分現在 共和国前進・民主運動 議席350 (議席占有率60,65%) 共和党137(22,53% ) 社会党46 (7,97%) 不服従の仏 急進左翼17( 2,77%) 共産党10(1.73%) その他9(1,73%) 国民戦線8(1,39%) Source: IPSOS/SOPRA STERIA ちなみに日経もこの数字を出しているが、見出しは以下。 仏下院選、投票率最低に マクロン新党の圧勝予想が影響か 日経 2017/6/19 11:12 今朝開票直後に出されていた数値と比較すれば、共和国前進系は議席を11減らした。 メランションの急進左翼、「不服従のフランス」が健闘している。 ルペンの国民戦線2から8と伸びたが、大統領選挙の勢いはなくなった。社会党は事前予測のとおり、解党的惨敗というべきで、実に240議席を失った。規制の2大政党にノーを有権者が突き付けたのは明瞭だ。 投票率は48.71で、8.5%のマイナス。50%を切った。 これは、共和国前進の驚異的な伸びの予測、および大量の新人候補が、有権者の意欲をそいだ結果といえる。 あとは5年間のマクロンの政権運営で、驚異的数字を挙げたこの新党が、国民の期待に応えうるか。 失敗すればその反動も怖い、そんな数字である。 参考ブログ 仏議会選挙第1回投票開始 EUと欧州統合の動向分析では、英より仏国民議会(下院)選挙が重要 http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=4262 2017.06.12 Monday フランス下院、大統領選挙に続き「マグニチュード9」(ルモンド)の巨大地震級の政治変動が進行中 ルモンド415超予測 http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=4263
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