児玉昌己研究室

内外の政治と日常について想うことのあれこれを綴ります。
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韓国という国の不思議 金賢姫元死刑囚と拉致家族の面会への反応 下
10年にわたる韓国の親北政権による北朝鮮との共存関係の構築と強化の政策の結果に関しては、2日前の事件がある。それは、北朝鮮が620人の韓国人を事実上抑留した開城工業団地の事件であった。
太陽政策の一環として鳴り物入りで実践されたのが、この開城工業団地開発政策だが、異様に安い労賃を活用して、韓国企業に資金を投下させ、生産設備を北朝鮮内におく。つまりカネは韓国、人は北朝鮮が出すというものであった。だが、その労務政策と収奪政策は、EUでも奴隷労働かと問題になったところである。まさにあだ花というべき結果を生んだ。
 実際、現在でも、この団地で製造された製品は米国への輸出も認められていないし、EUも特恵関税の対象外という扱いである。 EUのこの団地を含めた政策については、拙稿「EU の北朝鮮政策 EU 外交の可能性と限界」日本EU学会年報第28号 2008年4月
 開城工業団地が北の主権の範囲内にあるということから、有事の際に職員の拘束という事態は事前に予想されていた。
 先ごろ、2009/03/11 付けの朝鮮日報は「開城工団:北に向かう韓国国民は人質か」
という記事を掲載した。
 だが、その疑問符は余計なことである。開城工業団地を管理する韓国職員が、有事の際に北朝鮮の政治の道具にされるのは、明らかであった。
 かくのごときが南北「協力」の実態だが、拉致に話を戻せば、自国民が500名以上拉致された状況を放置して、太陽政策など笑止千万で、金大中のノーベル賞受賞の評価を含めて、歴史はこれを厳しく評価することになるだろう。
 拉致被害者である田口八重子さんの子息と金賢姫元死刑囚の面会は、改めて北朝鮮の非道さにたいする憤りを高め、北朝鮮を支援し、擁護し、延命に手を貸す韓国の一部の勢力に対して、独裁支援策は国際的におよそ支持と共感を受けるものではなく、むしろ韓国の国際的イメージを著しく損なう行為であることを良識ある韓国の国民に力説したいところである。
 拉致の問題は他人事ではなく、早急に解決されるべき、貴国の国民すべての問題でもあると指摘したい。
| 児玉昌己 | - | 18:05 | comments(1) | trackbacks(0) |
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管理者の承認待ちコメントです。
| - | 2009/03/13 10:39 AM |









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