欧州で一票の格差の問題が日本とは違い、深刻化しないのは、比例を基礎として選挙制度が組み立て、その問題が相対化されているからである。
膨大となることが確実視される死票をできるだけ回避し、合わせて一票の格差の問題にも決着をつけうる制度が、比例制度である。 ちなみに、一票の格差で不利になる地方については、補助金でという考え方が、ネットで出ている。 これは、地方切り捨てに手を貸す議論である。選挙制度の問題は選挙制度の中でしか解決できない。 現状の小選挙区制度を前提とした区割りを続ける限り、一方の格差の是正は都市部の議席の積み上げ、そして地方議席の削減となり、地方はただでさえ、格差拡大全開の政治で打撃を受けている中で、その代表を失い、ボロボロとなり、沈没する。 それゆえ定数削減などは全くナンセンスでもある。それはただでさえ、国民から遊離しつつあるとみなが感じる政治を遠ざけ、寡頭制の権威主義的政治に更に進めるだけでしかない。