児玉昌己研究室

内外の政治と日常について想うことのあれこれを綴ります。
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総選挙で政治学者が見ていたもの 下 膨大な死票と小選挙区制の制度悪

 前回は民主との関係では、これとは正反対の数字が出ていたのだが、この背景には膨大な死票の存在がある。

 ちなみに、共産党にいたっては、小選挙区で7%強の支持を得て、議席率は0300万近い同党支持者の票は政治に全く反映されることなく、政治の海の藻屑と消えた。公明も78万票が消えた。いや正確に言えば、制度によって、消された。

 これが小選挙区制度での総選挙の実際である。皆さんいかが受け止められるだろうか。

 私は、現行の選挙制度が民意を正確に反映したものではないと改めて強調し、確認するものである。
 欧州では、EUの欧州議会選挙規則に見られるように、比例である。
 イギリスもそのため欧州議会選挙ではイギリス選挙区での選出法を1999年に、労働党政権が身を削り、半数の議席を落としながら、比例に改めている。 
 フランスでも国民議会選挙は決戦投票つきの小選挙区制であるが、欧州議会選挙では比例制で統一している。責任あるあらゆる政治的意見を正確に議席に反映させる。それが確保されての民主主義の社会である。
 今日の勝者である民主も、明日の選挙では、不本意に、膨大な死票の矢に倒れ、累々たる屍を野に晒す可能性もある。
  いかがかな友愛の由紀夫さん。
 小選挙区制度は、実に反民主主義的であり、政治の安定性を損なう制度悪である。
 すべての政党関係者はこの制度悪に目を向け、これを政治先進国の欧州に倣い、少なくともドイツ型の連用制までに、改めるべきである。
 ドイツ型小選挙区比例代表連用制(本質は比例制)を日本に適用した場合の議席の変化(05年小泉郵政選挙実績)については、以下ブログ参照

2009.08.25 Tuesday 与謝野財務相の悲鳴と、民意をグロテスクにゆがめる小選挙区制度の危険 上 http://masami-kodama.jugem.jp/?day=20090825
 米国の選挙制度は、大統領選挙では、植民地時代の遺制とも言うべき間接制度で、実際に一般投票総数で勝利しいたゴアが負け、負けていたブッシュが当選して、あの無残なブッシュ政治の8年を世界は体験した。
 他方、下院といえば、単純小選挙区制度で議員数は50万に1議席も確保できず、先進国最低水準で、国民と政治家の距離は、悲惨というべくも遠い。
 そしてこれは人口が3億になっても1億強の80年前以降一度も改められていない。
 しかも下院も、上院も大統領権力の下僕というようにブッシュ政治を追認し、これに追随した。実に政治後進国である。

 しかして、日本は欧州に学ぶべきであり、米国は、日本の将来モデル足りえないと断言しておく。

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