ファンロンパイの転出にともなうベルギー国内政治への影響については、わが国のメディア、例えば、日経が一部伝えたことでもある。
またHaiku Herman「俳句のヘルマン」というのは、EU大統領に決まったファンロンパイが俳句に親しんでいることを前提に書いてある。
英文を読むには、その背景についての知識を前提とする。そのことでは、やや難しかったかもしれない。 ファンロンパイというほとんどマイナーの候補者が大統領選定過程で突如登場し、彼が選出されたということについては、小国の調整型の候補ということで、「大山鳴動し鼠一匹」というたぐいの、ネガティブな論調が、欧州でも日本でも一部に見受けられる。 だが、なかなかのやり手であるよというのが、ピーターのメッセージだ。 リスボン条約が新たに導入したEUの初代大統領職については、長くブレアが取りざたされていた。だが、逆にEUの中では、反EUもしくは、欧州統合懐疑派が主流を占めるイギリス政治である。 実際、ユーロにも加盟せず、シェンゲンにも抵抗し、EUに積極的に貢献することなく、あろうことか、保守系メディアも含め、EU脱退さえ声高に唱える政治環境を放置しているがゆえに、ブレアがそのポスト獲得の指名を逃したといえる。 これらの事実が示すように、EUにおける同国の影響力は、その程度のものだということも、このベルギーの政治家の選出が示している。 イギリスからだけEU政治を見ているものについては、そのEU理解に限界があることを示して私には興味深い。 それにしても、俳句という日本文化の神髄が、EUの初代大統領に受け継がれているというのも、日本人として悪くないではないか。 なおフォルティス事件Fortis caseについてはCNNの以下の記事参照
Belgium: PM offers resignation over banking deal. CNN.December 19, 2008