児玉昌己研究室

内外の政治と日常について想うことのあれこれを綴ります。
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イギリス総選挙 大勢判明 自民が後継政権のカギを握る 

 日付が変わった。現地時間で午後4時半前だが、最後の議席を残し、未だ議席が確定していないが、大勢は判明。BBCの集計では保守305、労働258、自民57。

 フィナンシャル・タイムズは、キャメロンが自民と政策協定のオファーをしたということだ。

Cameron offers pact to Liberal Democrats.By Brian Groom, James Boxell and George Parker

http://www.ft.com/cms/s/0/81d2800e-59b5-11df-ab25-00144feab49a.html

 労働党は、クレッグの意思を尊重して、まず保守党との協議を見守り、それが失敗した後、協議に入りたいということだ。
 労働党が、自民に提供する条件としての比例代表制を骨子とする選挙制度改革案については、選挙制度の改正のための国民投票を行うということだ。
 国民投票でなく自民としては、法案として提出し、下院での連立与党の多数で、これを一挙に実現したいことだろう。
 さすがに、そこまで労働党が、自民の希望を飲むかは、不明だ。

 他方、保守党が選挙制度改革で、自民に提供できるものはほとんどない。野党ボケで、反EU的姿勢をとることで、労働党との差別化を図るという、無責任な政治と時代錯誤を演じてきた。
 実際、EUの議会である欧州議会では、この保守党は、欧州議会最大会派の欧州人民党から離脱し、情緒的かつ短絡的な国内の反
EU
的ムードに迎合し、EUから離脱する覚悟もないのに、反EU姿勢を強化するように動いた。
 たとえば、チェコやポーランドの、地球温暖化はリベラルによる、陰謀とするような、エキセントリックな中欧の政党と組んで、今にも崩れそうなヨーロッパ保守改革党を形成し、EU政治では、マイナーな地位にある。
 今となっては、保守党の反EU的な姿勢がむしろ国内議会での政権樹立の実現性を低めているのが、皮肉なことだ。

 自民は、党首のクレッグが、欧州統合の学術上のシンボル的存在の、私の母校でもある欧州大学院大学(college of europe)に学び、欧州議会の議員を務めたというそのキャリアが示すように、親欧州のスタンスをとっていて、自民が保守党と組む可能性はほとんどないといってよい。
 

 

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