児玉昌己研究室

内外の政治と日常について想うことのあれこれを綴ります。
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戦いすんで日が暮れて イギリス総選挙2010分析 1
 イギリスの2010年の総選挙が終わった。

開票は翌日の午後まで、つまり日本時間では昨夜10時頃まで続いていた。
 投票の締め切りが6日の夜
10時だったはずで、8時に投票所を閉める日本より遅く、日本以上に開票がずれ込む。手作業での開票も日本と同様だ。

昨日は深夜まで終日、BBCライブの選挙報道を流しながら、確実にその画期性において、歴史に残ることになるこの総選挙のブログを書きつつ、過ごした。
 今朝の私のブログ・ヒット数は久しぶりに一日で800を超えていた。皆さんの関心の高さがゆえにだろう。見ていただいている方には、感謝である。

 さて、本題。
 下院議員定数は650
だが、実は今回、649で争われた。私も終盤まであまり注意を払っていなかったのだが、空白の1議席は、調べると、北ヨークシャー州のThirsk and Malton選挙区で、UKIPの候補者が急死したことに起因するものであった。後で別途の選挙となるとのことだ。

さて結果は以下だ。保守党306、労働党258、自民党57、スコットランド民族党6、プライドカムリ(ウエールズ地域党)、その他19.

労働党政権が事前の予測通り、第1党の地位を失い、保守と入れ替わった。
 ただし、重要なことがある。
 第1党の保守は、過半数を獲得できず、比較第1党でしかなく、直ちに政権を構築できる状況にない。それゆえ、ハング・パーリアメントといわれる中ずり議会の出現で、1974年2月、第2次ウイルソン政権成立時以来のこと。

当時は政権与党の保守党ヒースが自由党との連立に失敗して労働党の少数政権が成立し、それがゆえに、まともな政権運営ができなかった。同年10月、2度目の総選挙が実施された。
 それゆえ、連立の仕方如何では、再度の総選挙もそう遠くないということである。

 

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