児玉昌己研究室

内外の政治と日常について想うことのあれこれを綴ります。
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さらば、こみち書房 NHK「ゲゲゲの女房」

 NHKの朝の連続ドラマ、「ゲゲゲの女房」は、ようやく貧乏神を撃破し、赤貧洗うがごとき生活から抜け出そうとしている。いつまでも、報われない生活では、観る方もかなわない。
 とはいえ、村井(水木)家がお世話になった貸し本屋こみち書房は、閉店となり、新天地を目指し、千葉に移っていく。どこにいても第1のお薦めは水木先生のもの、という言葉を残し。
 1964年東京五輪開幕の時だ。
 私は小学6年生だった。高校時代に早くも逝った父も、そしてその後支えてくれた母もこの時分は健在で、一緒に五輪をテレビ観戦していた。各国のメダル数を数えていた私に、父が後で新聞で出るよと、助言してくれたことも鮮やかに記憶に残っている。
 こみち書房に象徴される貸本屋は、確かに私の周りにもあった。このドラマ同様、少年マガジン、少年サンデーの新刊誌を書店で購入するように、大きく変化していくのであるが。
 こみち書房の女性店主の夫は、戦後ソ連により、不当に抑留され、収容所で強制労働に従事させられたシベリア帰還兵で、帰国後すっかり積極性を失っていたが、ゲゲゲ夫妻に背中を押される形で、新天地に向かう。
 水木先生いわく、死んだ人間のことを考えると、一番可哀想なのは彼らだ。それゆえ、生きている人間には同情しない、と言い放つ。
 そうである。生きている自分、そして生かされている自分の有り難さを考え、生きている限り努力せねばならないと、思慮するのである。
 それにしても「女は一本道」と言い放ち、大河ドラマ「篤姫」の初期を迫力あるものにした侍女菊本役の佐々木すみ江 と、将軍家輿入りの際の教育係となる幾島役の松坂慶子が並んで、昭和30年代の貸し本屋に、義母と嫁として居るのは、なんだか不思議な気分である。
 ドラマや小説というものの融通無碍と、時空に縛られることなく、自在にそれを超えることができる俳優という職業をうらやましく感じるほどだ。


参考ブログ

2010.05.23 Sunday 土曜日の朝 庭の花とNHKの「ゲゲゲの女房」http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=2357

2008.02.16 Saturday「篤姫」(6話)と圧巻の乳母、菊本のセリフ

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=1073



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