児玉昌己研究室

内外の政治と日常について想うことのあれこれを綴ります。
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米国並みに議員を削減すれば、衆参両院合わせて議員は佐賀県は1.2名、長崎県は2名 下
 英国では、すでにこの5月の総選挙でみたように、第2位の労働党と、第3位の自民との得票率の差は、わずか6%である。しかし、それで実に全議席の30%弱に相当する、200議席もの獲得議席の差を生む、「民意の虐殺」というべき状況である。
 この厖大な死票を出す異常、異様な選挙制度に、有権者が怒り、選挙区制度を捨て、EU27の加盟国を擁すヨーロッパ議会で一般原則として採用されている比例制に踏み出そうとしている。(イギリスはヨーロッパ議会選挙で1999年からドント式比例制へ転換)
 だが、必死に選挙制度の民主化に取り組みつつあるイギリスとは対照的に、米国はこれを抜け出す必要性さえも見いだせず、封建遺制の闇のなかで、未だ深い眠りの中にいる。これが米国民主主義の冷厳たる事実の1つだ。
 安全で豊かな、アイビーリーグの大学で、米国の光の部分だけをみ、公的医療保険制度もない貧困大国の陰の米国も見ずに帰国し、一知半解な理解で米国政治を美化する。こんな政治家が一番始末に悪い。
 わが国では1票の格差の問題も、今司法の場で、高裁の場で厳しく問われている。議院定数是正は、今の小選挙区比例代表並立制という選挙制度の延長
では解決できない。
 司法は司法判断として、現状の格差を判断し、判決文を出すが、後は立法者、つまり国会とその構成員の仕事であり、責任である。
 司法が求める判決をうけて、現状のままで、定数是正を図るとすれば、確実に地方は死滅する。地域を考慮した比例代表制導入による抜本的制度改革と、政治のパラダイムシフトこそが必要である。
 なおイギリスの自民が連立合意としたAlternative Voteは日本では馴染みがなく、わが国の比例が採用している、ドント式と比べ、比例の度合いは、不十分といわれている。
 それでも厖大な死票を出すall or nothing の相対1位者だけが議席を得、その他の全てが死票と化す小選挙区制度よりかは、圧倒的にましな制度である。
 参考本ブログ

2010.01.26 Tuesday気がかりなこと―一票の格差の大阪、広島高裁違憲判決に関して 3 http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=2195

2010.05.08 Saturday 戦いすんで日が暮れて、イギリス総選挙2010分析http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=2318

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