児玉昌己研究室

内外の政治と日常について想うことのあれこれを綴ります。
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菅総理 やるべきは定数削減でなく、現行小選挙区制の全廃と比例制の導入だ 7

  なお特に衆院改革では、比例は、地方を守るべく、ブロック型、順位変動の名簿式、敷居は5%。選挙の醍醐味は人だ。党だけでなく、候補者が見えるものがいい。定数も50ほど増やすべし。選挙が格段に身近になる。定数増のコストを懸念するものには、議員歳費と政党助成金の、それにみあう見合う額の減額といっておこう。
 その名とは大いに異なり、基本的に比例に分類されるドイツ型の小選挙区比例連用制もわるくない。市民団体はより指標の少ない中選挙区比例代表併用(連用)も提起している。それも考慮に値する。http://kaze.fm/wordpress/?p=164
 要は、比例制度こそが基本原則となる選挙制度の改革に向けて動き出せということである。
 完全小選挙区の愚劣さは、イギリスの5月の総選挙でみた。2位と3位の英労働党と自民党とのあいだの得票差がわずか6%でしかないのに、201議席も差がつくという異常さにある。実に、おぞましいというべくも累々たる死票であり、有権者の政治的意思の大虐殺である。
 菅総理よ、そんな封建遺制への逆戻りという選挙制度改悪を「民主」として志向しているのかね。
 イギリスも含め、欧州で時代は、比例制度が準則となるパラダイム・シフトである。早晩、イギリスも政治地図が劇的に変化するであろう。小選挙区制を捨て、比例制度での選挙に移行した1999年以降、欧州議会のイギリス選挙区ですでにみられるように。
 総理よ、歴史に選挙制度を時代に合わせた政治家として名を残すべきである。封建遺制の制度を強化し、厖大な死票をさらに積み上げ、「民意の大量虐殺」を図った首相としてではなく、民意を正確に政治に反映させ、21世紀に相応しい安定した政治を作った指導者として名を残すべきである。

参考記事

定数削減、年内合意目指す=「ねじれ」乗り切りに自信―菅首相会見730 時事通信

参考ブログ

2010.05.13 Thursday イギリス総選挙2010結論 6%の得票差で201議席の差 イギリスに見る小選挙区制度最大のナンセンス
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=2339
2010.05.25 Tuesday 議員歳費と議席の削減論について 4 先進11カ国の人口比別国会議員定数 http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=2364

2009.02.10 Tuesday 民主という党名が泣いているよ―愚劣極まりない民主の選挙制度改革案 1-5 http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=1693

2010.06.17 Thursday

増税と完全小選挙区制度導入の異様なチキンレースに走る自民と民主1-5
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=2395

2010.01.26 Tuesday 気がかりなこと―一票の格差の大阪、広島高裁違憲判決に関して 1-5
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=2193


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