還暦同窓会に出てきた。紛争校であった1970年安保の時の卒業生だ。
村上龍作、妻夫木総主演、映画69 sixty nine(2004年、東映)の学年である。
600名余の入学者のうち、140名ほどの出席。1年前から準備して来た幹事さんたちに感謝だ。
高校時代の若かりし日、机を並べた仲間も、頭も白く、あるいは薄くなり、やはり現役の高校生からみれば、還暦のひとといえば、30代でも、40代でもない、ひどく歳をとったオジさまやオバさまなのである。
実際、子供も多くが独立したり、下の子が大学の上の学年にいるということだろう。それゆえ、孫を持つものが多数いても、不思議ではない。
そういうことで、自然、話題も、家族や健康のことになる。それぞれのその後の人生の40有余年なのである。
墓参も済ませ、久留米にもどってきた。東背振で高速を降り、佐賀は神崎の田舎道を筑後川沿いに緩々と走っての帰宅だが、途中、稲刈りをみた。コスモス(秋桜)も。
いつの間にか、10月も中旬に入っていくのである。
なお42年後の現在の佐世保北については、大学合格力ランキングというある調査では、全国110位。医学部の比率が大きい調査の仕方に異論もあるだろうが、卒業生総数の多寡という基数でハンディがないようにしているとのことである。
前後に九州の有力な県立高校としては、小倉高校(103位)、筑紫丘(113位)がある。
長崎県では、私のころにはなかった青雲(私学/創設1975年)が25位と上位にあるが、県立高校としては、長崎の5校(東西南北、北陽台)を抑え、母校が堂々のトップということである。健闘しているということだろう。
私たちの卒業後に導入された総合選抜が改められ、近年導入された中高一貫校という位置付けをもった政策転換の結果であろうと推察される。
総合選抜を改めた結果については、日比谷高校(39位)の復活が知られている。 政治学を大学で講ずる研究者としていえることは、政治と政策は教育分野でもかくも大きな影響を与えるということである。
なお上位はほとんど私立と国立付属で占められている。県立のトップは愛知旭丘30位。ちなみに勤務校の久留米大学が、同列として運営する久留米附設高校は全国10位。福岡県立ではトップが修猷館で74位。
大学合格力のランキングは以下。
http://koukouranking.blog17.fc2.com/
旧制佐世保中学など同窓会については、以下ブログで書いた。
藩校を引き継ぐ県立高校のことなど 下
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=2538