児玉昌己研究室

内外の政治と日常について想うことのあれこれを綴ります。
<< Extraordinaryな久留米の自然そのものの一日 | main | 拙著「EUヨーロッパ統合の政治史」NHK出版(2011)を佐藤優さんにクーリエ・ジャポン(講談社)で取り上げてもらう >>
 RKB毎日ディレクタ貞刈昭仁とテレビ番組電撃黒潮隊大韓派越(1995)について

  ポストセブン(週刊誌)がインターネットで以下の記事を出している。

「韓国海兵隊OBからなる「枯葉剤戦友会」その暴力的な実体とは」2014.07.18

 

http://www.news-postseven.com/archives/20140718_265425.html?PAGE=2

 

日本帝国主義の侵略については世界に語るものの、自国の恥部については口をつぐみ、国内でもタブーにしている。世にいう大韓派越、ベトナム侵略である。

 これは米国のベトナム戦争に現大統領の朴槿恵の父朴正熙がみずから国軍を米国の傭兵として、まさに日当をもらう形でベトナムに出し、無辜(むこ)の市民に対して殺戮を行った事件である。ベトナム側の韓国軍との戦闘での死者は4万人を超えている。

 これについては、もう7年以上も前に、腐敗疑惑で取り調べを受け自殺した盧武鉉の歴史認識との関係で、以下ブログで書いている。

2007.03.03 Saturday歴史語りの歴史知らず 盧武鉉 その2 上 中 下

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=469

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=471

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=472

内容は、盧武鉉というお粗末な大統領が、第88周年31節(独立運動)記念式に出席、「歴史的に他国に害を及ぼしたことのない私たちは北東アジアの平和を主導するに値する十分な道徳的名分と資格を持っている」と語ったと、朝鮮日報が報じたことを受けて、この大統領の歴史認識の軽薄さに怒りを込めたブログであった。

大韓派越の実際についていえば、1965年から73年に撤退するまで、8年にわたり韓国は、延べ35万人、最大で5万人の韓国軍将兵をベトナムに派遣し、現地で、何の歴史的関連性もないベトナムという国家で民間人とベトナム解放戦線および北ベトナム軍の殺戮に加担した。韓国軍兵は一日2ドルの米軍からの支給を受けていた。まさに傭兵そのものとして。

 韓国が米国から受け取った補償金は10億ドル、1965年の韓国の貿易額が2億ドルというもので、ベトナム戦争への侵略加担が、韓国経済をどれほど潤したを物語るものである。

これは、彼らが恨み骨髄までというべき日帝支配の開始から65年も後のことであり、日帝支配の終焉から、わずかに20年足らずで始まったことである。

今日は、それに関して、あるわが国の地方局が作製した番組について、ブログしたい。

 もう20年あまりになるが、1995年にRKB毎日放送JNN系が電撃黒潮隊というシリーズものの番組名で現地取材を交えた特集を組んでいる。残念ながら録画ではタイトルの部分は消えて正確に期すことができないのだが。

 ディレクターは貞刈昭仁。

彼の名はグーグルで検索するとわずかに8件。その中に、2008年の日本民間放送連盟賞/2008(平成20)入選・事績で、優秀賞として、以下が紹介されている。母は闘う 〜薬害肝炎訴訟原告 山口美智子の20年〜プロデューサー貞刈昭仁、ディレクター 大村由紀子構成 松石泉編集川路幹夫。

上述の「黒潮電撃隊」については、別にグーグルで検索すると記事があり、以下書かれている。

「アートネイチャースペシャル・電撃黒潮隊』は、199210月から20029月までe-JNN(山口県・九州・沖縄県のTBS系列局)8局のブロックネットで放送されていたドキュメンタリー番組。全507回。

 ただし番組の各タイトルなどについては不詳である。

大韓派越を扱ってすぐれた作品で録画したことを記憶しており、今年に入り大量のVHSテープを処分するに当たり、機材を求めて、デジタルに移し替えた際、記憶を甦らせたものだった。ポストセブンの記事で再度、それを思い出した。

 貞刈がディレクターした番組では、従軍した韓国軍の特殊部隊の兵士キムスンブさん54歳、職業、画家が実際に負傷したカムラン湾付近の戦地を30年ぶりに再訪し、当時のことを語ることで物語が展開する。また当時の韓国外相にもインタビュしている。本人は負傷し、とどめを刺されることなく、奇跡的に救出され、沖縄の米軍病院で意識を取り戻すという体験もしている。  

 後に光州事件で死刑判決を受け赦免される全斗煥や、同じく死刑判決を受け同じく赦免された盧泰愚の両大統領が共にベトナム戦争に高級指揮官として参戦している。前者は白馬師団29連隊長として。
 戦争に従軍したベトナムの元兵士は、カメラの前で、29連隊は強かったが、目的が間違っていたと語っている。

 また韓国軍兵士の性の処理の結果として生まれた韓越混血児の問題にも切り込んでいる。ベトナム戦争を扱った韓国映画(1992年)「ホワイトバッジ白い戦争」もこの番組で知った。

韓国は、1992年にベトナムと国交樹立するが、この侵略と虐殺については、しばらく謝罪さえしなかった。またタブー化された。

   この番組では、従軍した兵士自らが、米国軍の非人道的な枯葉剤ダイオキシンの大量投下の犠牲者ともなっていることを伝えている。
 冒頭の記事見出しは、国家のためと青春を侵略戦争に駆り出され、しかも国家と国民はその事実に蓋をしタブー視する韓国の醜い現実へ過激な抵抗であり、物理的にダイオキシンの被害者となった韓国軍将兵の苦しみの叫びである。
 1995年時点で、国史の教科書にわずか一行「自由ベトナム支援のために国軍を派遣した」とのみ書いていることなども紹介している。

 はたして、現在の韓国の教科書はどうなのか。

 ポストセブンの記事に遡ること20年ほど前に、理性的に、大韓飛越の問題にテレビ映像を駆使し、正面から切り込んでいったこの先進的で優れた番組と、それを指揮したディレクターの貞刈昭仁については、すでに定年退社しているかもしれないが、書き残されてしかるべきだと思い、今回ブログに記した次第である。

 参考ブログ 最近の韓国論

2014.04.26 Saturday「キムチスタン」の韓国? 上下 修学旅行のせいにされかねないセウォル号沈没事件

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=3654

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=3667

 

 

 

| 児玉昌己 | - | 00:15 | comments(2) | - |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | 00:15 | - | - |
その記事については、遺憾ながら存じておりません。
| 児玉昌己 | 2020/01/29 4:46 PM |
文中に登場する貞刈氏はURL欄に貼った2017/05/15付 西日本新聞朝刊記事に登場される方ではないでしょうか?
| マザー | 2020/01/29 12:57 PM |










このページの先頭へ