西日本新聞社の山崎健前ワシントン支局長の講演とその後の対談について書いておこう。
現地に3年半駐在されていたが、トランプがなぜ支持されるのかを、ご自身の現地取材の写真などを使って実に生き生きと話された。
特に銃規制や中絶など、米国にもともとある社会的対立の図式に加え、米国第一主義を掲げたことがトランプ支持を広げたということだった
後半の対談では、私は米国の選挙制度の後進性を指摘し、当選後のトランプについて専門としているEUへの影響を話た。
特に、トランプ誕生の余勢をかって、トランプと連携して党勢拡大を意図する欧州の極右勢力だが、トランプ不信がアメリカで広がれば広がるほどイギリスのファラージュ、オランダのウィルダースやフランスのルペンの連携戦略が、打撃を受けると話をした。
また最もEUにとって深刻なのは、移民難民問題に対する周知の排外主義と、トランプの親ロ主義とイスラエル寄りの中東政策であることを話す。
何れ論考にして、明らかにしたいと思っている。ともあれ、いつになく米国を感じさせた国際部次長の本学の公開講座であった。