Wカップ、グループ最下位での緒戦敗退となった。
勝利への執念を欠く選手団、幻想だけを振りまいたメディアというのが総括だろう。メディアのはしゃぎ振りリは、異常だった。そして、外国チームとの客観的な彼我の実力の相違を見ず、情緒に流され、選手を甘やかした。
極めて遺憾だが、3戦見ていて、勝てると思わせる試合がなかった。走らない選手、バテバテの選手、繋がらないパス。運動量、身体能力、そして判断力と得点への貪欲さ、すべてにおいて劣っていた。そんな中、ヨシカツだけは、特別だった。彼を称えたい。
それにしても、外国選手のあの首周り、胴回り、足の太さ、判断力のよさ、速度はどうだろう。野生の本能でぶつかるに外国選手相手に日本選手は、菊人形のようだった。綺麗ではあるが、これでは勝てない。
ジーコは敗戦後の会見で、「自分はこれでメシを食っているんだという意識。常に上をねらいながら、代表に来たときだけがんばるのではなく、クラブでそういうことをやっていかなければならない」と語っている。
豊な社会に育った選手のガッツのなさを指摘したのだ。
残念だが、サッカーはまだ世界を制覇した野球のレベルではないというのが、未明の試合でまだ眠い現在の感想だ。野球には80年の歴史があるのだ。
サッカー界が世界で戦えるハングリー精神とパワーある若手の育成に努めるか、それが今後の課題だ。
メディアは敗戦の「戦犯」探しをするのではなく、自己のはしゃぎすぎを猛省すべきだ。 この結果を分析し、彼我の差がどこにあるのか、そこに学ぶべきだ。
ふと、黎明期を脱した時期に闘った、吠えるあのゴンを想い出した。今は、勝利への執念こそが欲しい。