米国の信頼性の欠如では、欧州においては目を覆うばかりである。「世界の平和を脅かす脅威はどの国家か」を問われて、なんと多数の国家で米国が1位にあるとフィナンシャル・タイムズの調査で回答しているほどだ。
Financial Times, Europeans see US as threat to peace. July 1 2007.
アジアにおいてさえも、米国は信頼を失うつもりであろうか。
隣の韓国の李明博政権でも対米不信は強まるだろう。まして李明博の韓国政府は、相手の食品業界に著しく譲歩する形で、米国産の牛肉輸入の再開に応じている。韓米FTA締結を急ぐことを優先したためだ。これでは、国内からも突き上げられることは必至である。加えて、日韓両国で在日、在韓米国軍人、軍属の凶悪事件が多発し、そうでなくとも、反米感情が広がる両国である。
レームダックに入っているブッシュ政権は、ヘマを連発して、同盟国をこれ以上刺激することをやめるべきである。ただでさえ北朝鮮に足元を見られ、舐められ始めているのだから。