体調が万全でなく、終日自宅に籠もっている、そんなここ数日。庭の雪を集めて玄関に飾った小ぶりの雪だるまは消えてしまった。
ただただ暖かい春を待っている、そんな毎日だ。
フォンテンブローの友人からEメイル。Sceiences Poとして知られるパリ政治学院教授のクリスチャン・ルケンヌだ。プラハの仏語高等研究機関セフレス所長を終え、次は、請われてLSEの兼担教授も務めていたが、終わって、家族とパリに戻った。
EU政治研究では、その華々しい履歴が示すようにいまや加盟問題などで権威だ。連絡がないが、「マサミ、生きてるか」かということ。
去年春訪日の折、久留米大学のアクロス福岡にあるサテライト教室で講演をしてもらった。旅館に泊まりたいというので、大宰府も近く、二日市温泉の大丸別荘を喜んでくれた。
ブルージュの欧州大学院大学時代、机を並べた同じ旧友のジャーナリストのフランソワや、インドスエズ銀行に入り今は航空部門にいるアンドレと最近会食して、マサミの話題になったと知らせてくれた。気分が落ち込むここ2週間だが、話題にしてくれる仲間が異国にいることが嬉しかった。ちなみにアンドレは父君が外交官で、未亡人となられた母堂は現在70を超えて、マルセイユに住み、フェラーリに乗っている。
クリスチャンは、最近、勤務先の大学出版局から 以下の書を出したという。Christian Lequesne, La France dans la nouvelle Europe. Assumer le changement d'échelle 「新しい欧州とフランスー 変革を受け入れよ」というタイトルだ。
3月には久しぶりパリにでも出かけようかと想ったりしている。
そんなことを考えると、少し元気になってくる。