今日は第45回総選挙投開票日。候補者は衆院解散後、公示を待たずに実質的に始まった激闘の40日間余を終えて、安堵していることだろう。そして勝敗は今夜遅くである。選挙は勝つか負けるか、2つに1つだ。
候補者は投票を終えても、胃の痛い数時間あまりを過ごすことになる。特に激戦区ならなおさらだ。
私も久留米から研究会報告を終えて、その日のうちに長崎長与に戻ってきた。 これから投票所に向かい、その後は、解説の仕事に出向く事になる。
投票の締め切り時間は、以前は6時で、開票も比較的早く終わっていた。だが、今は、8時まで。投票所から、集めた投票箱が開票所に運ばれて、開票作業が本格的に始まるのは、9時前後。
スタジオでは、昼過ぎには、遠距離の選挙区担当のスタッフが出て、本社では、放映の打ち合わせが始まり、私は、夜まで、求められる解説の仕事に入る。
ネットの番組との関係で、時間が設定されていく。業界用語で、ネットから降りてきた時間に、地元選挙区の解説だ。自前の記者で行うNHKを除けば、全国の民間放送局では、ほぼ全国で、このパターンで、選挙報道がなされる。
8時には、投票が締め切られ、歴史的となるであろう開票のスタート。
したがって、各社が出す独自の出口調査をもとに、報道と、解説が始まる。
長く熱い戦いの結果が示されるのは、特定の候補者が圧倒的に強い、いわゆる無風区を除けば、早くとも10時前後。この辺りから全国で矢継ぎ早に当選者が決定していく。
メディアは、テレビであれ、新聞であれ、この辺りから騒然となる。
各党の選対本部はもとより一般家庭でも、勝者の側では、満面の笑みと万歳が、他方、敗者の側では落胆と沈痛なる沈黙が支配する。
激戦区でもつれれば、12時を超える。
重複での決着がこのケースで、最後の数議席では、開票終了まで続き、2時を過ぎての決着もある。
すべての解説を終えて、局のスタジオを後にするのは、日付も変わった時間になることだろう。