「オバマ政権の対北朝鮮政策」講演会開催のお知らせを米国領事館からのEメイルで頂いた。
明日欧州出張に出るので、10月2日のこの興味深い講演会に参加できないのが残念である。
その日、アイルランドではEUの21世紀の将来を設計したリスボン条約の第2次国民投票が行われ、そのための出張だから、やむをえない。
北朝鮮といえば、朝鮮日報は今日付けで、「脱北者9人、ハノイのデンマーク大使館に駆け込み」2009/09/25という記事を発信している。
それによると、デンマーク大使館はその対応に逡巡しているという。
また報道によると、当初14名いた集団は、中越国境で、5名が中国当局に拘束されたこと、脱北者は「ハノイ市内のオーストラリア、スウェーデン、フィリピンの大使館の扉をたたいたが対応してもらえなかった」という。
EU加盟国で現在の理事会議長国のスウェーデンの名が挙がっているが、報道が正しければ、実に問題である。
2002年5月に、日本の総領事館でも同様な事件が起き、消極的対応をとったとして、阿南惟茂(あなみ これしげ)駐中国大使が、厳しい非難を浴びたことは、記憶に新しい。
EUを持って展開されている欧州統合は、その理念において自由と民主主義、そして人権擁護を掲げている。
EUの専門家であるが、日本の安全保障にかかわる北朝鮮の動向については、政治学者として、最大限、注視している。