暮も今日は晦日。
昨日29日は、私にとって、というよりも、家族にとっての今年最後のビッグイベント。
来年春にかけて、私事での極めて重要となる用向きの一部が終わり、緊張する時間から解放され、ほっとした時間をうまい珈琲で過ごしたい、そう思った。
どこかいい場所ないかなとの問いに応えて、同席してもらった同志社の後輩で久留米人の友人のE君が来目館に連れてきてくれた。
ここは洋館風喫茶だが、聞くと、30年ほど前、出店に際して当時提示される店のデザインがどれも気に入らず、書と画に素養のある店主ご本人が自分で設計して、大工さんに作ってもらったという贅沢な喫茶店だ。
しかも、ただの珈琲店ではなく、画廊カフェである。店主厳選の書や絵画を企画展示するということだ。 禅の書もある。
今年は終わりというので、絵画は片付けているということで、見ることはできなかったが、来春楽しみである。
久留米の禅寺といえば、梅林寺があり、このブログでも紹介させてもらっている。またそのとき以下の句も詠んでいる。
寒梅や 紅白寺を 染めにけり
(海鳴庵/児玉)
久留米有馬藩主の菩提寺、梅林寺は、臨済宗妙心寺派の古刹であり、妙心寺のトップも出す名門であるが、店のカウンターの中央に客から見えるように、高位の禅僧の手になる「露堂々」の文字が鮮やかで、落ち着いた雰囲気で珈琲を楽しめる場所だ。久留米の楽しみがまた一つ増えた。
来目(らいもく)とは久留米と引っ掛けた言葉で、久留米と日本を代表する画家、青木繁や坂本繁二郎などの画家が大正 2 年(1913)に結成した来目洋画会に由来するとのことだ。
関連ブログ
2009.02.08 Sunday 梅林寺に梅を愛で、句を詠む 海鳴庵
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=1691