児玉昌己研究室

内外の政治と日常について想うことのあれこれを綴ります。
ルーバンカトリック大学のこと

 ここ3日の急激な気温の下がりも峠を越したベルギー。
 ルーバンカトリック大学を訪問。駅に到着すると、学生さんが歓声を上げた。モダンビルと古いビルが混在しているブリュッセルとは違い、欧州を感じさせる雰囲気。
 イタリアのボローニア大学とともに、人ぞ知る欧州きっての古さを誇る大学である。日本語学科も大学院のコースと併せて、300名余の学生が学んでいるということで驚く。
 わずか1千万の国家でそれだけの規模の大学を持っていると実に驚きに値する。
 駅から15分ほどで、エラスムスハウスという日本語学科のあるビルに出向き、熊本や、大学生活の紹介や、日本における就活状況に関する発表と、当地の日本語学科の学生諸君との交流を聞く。
 こちらでは、就活は卒業後のことで、4年の授業の前半が、学生の就活で、教員と学生の双方とも厳しい状況とは、雲泥の差であることを確認した。
 多くの日本語学の学生は、早稲田、立教などでの留学経験があり、流暢に日本語を操るのも、驚きだった。わが国の語学教育とは、鍛えら得られ方が違うからだろう。
 主任教授のデミトリ先生によると、なにより入学生の6割が1年でふるい落とされるという厳しさで、就職のために勉強が阻害されるなど、こちらの大学では考えられないということだった。
 実際、当地の学生さんもそれを語っていた。新卒一括採用が問われているということだろう。卒業後の通年採用の真剣な検討も必要だろう。大学関係者として耳の痛いことであった。
 ちなみにデミトリ先生は九大で学んだということで、法社会学の先生で、完ぺきな日本語を使われる。奥様は日本人とのことだ。こちらはこの1週間、オールソールズ・デイ。お盆に似た先祖の魂に祈る1週間の休暇にはいっていて、小学生の御嬢さんが来ておられッた。
 ともあれ、熊大の法学部学生の意欲と、積極性に改めて感心した。伊藤先生のご指導のたまものだろう。私などは及びもつかないと、感心するばかりだ。
 なお、青学から経済史の若手研究者も来られてたし、福岡女子大の交換留学生もいて、ここがベルギーの深奥部にいることを忘れさせてくれるほどだった。昼時の学食のにぎわいは、どこも変わらないものだった。量は問題ないが、ビジターと学生料金とがあり、価格はさほど安くない印象を受ける。
 終って、ブルージュに移動。 明日は欧州大学院大学。大きな行事はそれで終わる。
 
 以前にも書いたが、欧州大学院大学同窓が、30年余の時を経て、現在錚々たるキャリア人となっている。彼らとの対話が、私のEU理解の素ともなるのである。

| 児玉昌己 | - | 06:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
日立欧州コーポレート事務所と欧州議会訪問

 朝からしっかり学ぶー日。
 午前中ルイーズ街のブルービルにある日立欧州コーポレートを訪問。熊大の伊藤先生引率のグループに同行。
 同事務所の仕事や、日立欧州が取り組んでいることの解説を瀧寺所長から直接聞くことができた。

 また総務担当のステファン・ヂュプイ氏からは同じくパワポを使ったEUの制度解説を受ける。
 現地で日本の有力企業がいかに欧州戦略を立てているのか、アカデミズムにいて観念的になりがちな私には、じつに興味深いことだった。
 学生諸君の質問も途切れることなく続き、意欲を感じさせた。
 その後、欧州議会本部で特別に解説を受ける。本会議場の天井の一部崩落という思わぬ事態があったということで、いずれのビジターも議場は入場ができず、見れなかったのは残念だった。
 だが、欧州市民にちかい欧州議会を印象付ける受付や、丁寧な解説には頭が下がるところだ。

| 児玉昌己 | - | 03:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
ルクセンブルグの夜空の星はオリオン 海鳴庵児玉
   欧州は一挙に15度も下がり、冬入り。そしてルクセンブルグの天空に輝くのは、オリオン。その輝きに彼我の差はない。
 欧州大学院大学卒業後、30年余のそれぞれの人生があり、そして同じカレッジでそれぞれに学んだEUで禄をはみ、あるいはEUを生業(なりわい)とする仲間同士の再会である。将来に不安を抱きこの地で学んで、そしてこの再会がある。私邸から深夜独り見上げる欧州の星は、ここまで来たとの感慨を深くさせる。
 

 欧州に ありて輝く 星座こそ 神秘なること オリオンなれば

欧州の 夜空を照らす オリオンの 彼我に差はなき その輝きや   

                        海鳴庵児玉

| 児玉昌己 | - | 01:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
ルクセンブルグにきています
 昨日パリ東駅を立って、無事ルクセンブルグ入りしました。
 日曜日でオフ。くつろいだ服装で、欧州司法裁判所のマルク判事が駅に車で迎えに来てくれて、前回訪問を助言した若手研究者浦川さんの再訪も喜んでくれました。
 休刊日で、閑散とした裁判所ですが、しっかりしたセキュリティを経て、裁判所や執務室を見せて頂きました。
 日本人で内部を見せてもらった人もそう多くないと思います。市街地のレストランに招待してもらい、あれこれ歓談。郊外の私邸にも招いて頂き、ご家族と再会をしました。
 今日はこの後、昼前にブリュッセルに向かいます。
 気温は一挙に15度下がり、私邸の天井窓からはオリオン星座がきれいで、明け方は霜が降りて家々の屋根は白くなっていました。
 天気にも恵まれ、こちらの友人たちのご厚意に接しつつ、3年ぶりの欧州視察は淡々と過ぎていきます。有り難いことです。
 なお現地時間の未明の3時に冬時間に変わりました。1時間、時計を繰り下げます。
 この後、29日からはブリュッセルでは熊大法学部伊藤教授やの学生さんと合流し、日立欧州本部や欧州委員会本部、ルーバンカトリック大学などを回る予定です。私にとっては訪欧の中間段階で、最後はブルージュの欧州大学院大学入り。その仕事が終われば、山を越すことになります。移動を除けば1週間余りの視察も佳境に入ってきたということです。
 

 

 
| 児玉昌己 | - | 16:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
パリでEU政治と欧州統合の現状認識を聞く

 わが国では農林中金とも関係がある仏有力銀行クレディアグリコル(グループ全体では部門世界第8位・欧州第2位)のアンドレとの、1時間半たっぷりと、フランスの対米、ドイツ認識を聞く。
 ドイツに対しても、統合のあり方で厳しい状況になっていることを実業家の立場から隠すことなく語ってくれた。
 旧知の間柄ゆえ、当然、話はお互い家族のことにも及び、妻女や、大きくなった子どもたちのその後にも話が及んだ。
 メインディシュに入る前のアントレの、ニンニクを軽く香らせたエスカルゴを食しながら、昼食を挟んだ面談。実に有意義な時間だった。

 また夕刻、ブリュッセルで開催された欧州理事会について書かれた博士論文の学位の審査から戻って来たばかりで、列車が少し遅れたと、ホテルにピックアップにきたルケンヌ教授も同様に独仏関係の困難を語って、じつに興味深いことだった。

 独仏枢軸で1952年に開始した欧州統合も確かに岐路に差し掛かっていることへの懸念は、2人のインテリの言葉からひしひしと感じられる。

 ただし、こちらも専門家。
 情報は互いに海を越えても、インターネットを通して共有している。その意味では、大方、これらのフランスの側の反応は予想できたことではあったが、会って話すことの意味は、彼らの秘められた語気や、あるいは表情であり、それらを通して、さらにその主張を確認できるのである。
 LSEでも教鞭をとり、イギリスの動きについて熟知しているルケンヌ教授もイギリスでのEU離脱の問題については、強く憂慮していたが、EUからのイギリスの離脱はイギリス自身が窮地に立つに等しいと語気を強めた。特別な言葉を使い話した。
 イギリスには、今、大分大学経済学部準教授のスティーブン・デイがオックスフォードで在外研究をしている。
 LSEでのジェフリー/ハウ元外相も出席したセミナーで、今国民投票でEU残留の可否を問えば、明らかにネガティブになるだろうという印象を得たと、欧州出発の直前に交わしたスカイプで語っていた。
 私も
同感であるが、イギリス国民が望めば、それもありうる。

 ただし、1975年ハロルド・ウイルソン政権時にイギリスは一度EU(当時EC)残留を国民投票にかけたことがある。
 その時は、予想を覆し、残留を選んで、現在にまで至っている。もし導入すれば、感情的なEU懐疑派やEU反対派の議論ばかりではない合理的判断もでてくると私は思っている。そう彼らにも話したところだ。 
 ともあれ、面談は、貴重だ。
 表情のない文章では、機微にかかわる部分はなかなか見えてこない。ともに腹蔵なく語り合える旧知の仲だからのことであるが、やはり来てよかったということだ。

 それにしても、再会と面談の場として彼らが選んだBsitro de Parisも、そしてまたRestaurant  au  Saint-Benoit, Parisもグルメの彼らの要求の質を満たに十分なレベルで、私も同様に楽しむことができた。

昼はさほどでもないが、終った9時も過ぎた時間となれば、パリの気温もぐんと下がり、コートと帽子が自然なものとなる。
 日本は昼を迎えているが、こちらはまだ未明の5時。明るくなるのは8時近くである。
 今日は移動日。ギャルドレスト(Gare de l'Est東駅)からパリに別れを告げ、ルクセンブルグに向かう。ルクセンブルグでは、欧州司法裁判所判事のマルクが待っていてくれる。
 ありがたくも、じつに有意義な3年ぶりの欧州調査、視察である。

 なお独仏の関係については、以下がある
 Welcome  to Berlin, Europe
s new capital by Gideon Rachman. October 22, 2012. Financial times.がある。
 これは
24日付で日経BPが翻訳しており、日本語で読める。
 独仏の力の逆転を鋭く書いて、実に興味深い。もっとも、イギリスの立場、しかもEU懐疑派の立場からということで理解しておく必要がある。
 経済でいえば、フランス人には面白くないことなのだが、ドイツの戦後復興の時からドイツの優位性は存在したのであり、ドゴールの政治的威信とフランス国民のプライドで、それを包み隠してきただけだともいえる。
 とはいえ、フランス人の気位は高い。明治10年(1877年)西南戦争でも敗色濃い薩軍の陣幕のなかで、フランスを知る村田新八によっても言及された、フランス革命とナポレオンを生んだ国家なのである。
 欧州統合はそうした国家のプライドも含めて、進んでいく。



| 児玉昌己 | - | 13:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
無時パリ入りしています
   巴里の宿舎から。
 空港に定時到着後、列車とタクシーでパリ市内のホテルに移動。重い荷物から解放されると、一安心。シャワーを浴びれば、さらに一安心。
 パリ政治学院御用達のホテルです。以前にも来たホテルですが、一等地ということもあって、パリは世界で一番ホテルが高いでしょう。ブリュッセルのホテルはグランプラスにも近いのですが、50%も安い感じです。
 無線のインターネットをフロントに手伝ってもらい設定して、これを書いています。ネットの使用の有無では現代生活は天と地の差。これでホテルが、そして部屋が何であろうとも、利便性は大幅アップ。ハピーな気分です。インターネットがないと、視野を奪われ、連絡も電話だけになり孤立する感じでもあります。
 欧州大学院大学同窓で、フランスの有力銀行の偉いさんをしているアンドレ君との会食の設定が確認され嬉しいことです。
 夕刻はハンガリーから戻る旧知のルケンヌパリ政治学院理事で教授と面談。夕食も一緒することになっている。ホテルにメモが残されていて、ホテルに迎えに来るというメッセージほど嬉しいことはありません。
 明日はルクセンブルグに移動し、欧州司法裁判所の視察とこれまた欧州大学院大学同窓のマルク判事との再会が予定されています。
 欧州大学院大学が欧州きってのEU高等教育研究センターとなっている今、30年ほど前に肩を並べた同窓たちがそれぞれに出世し、彼らとの会見が自動的にEU調査、視察の重要な行事になることほど嬉しく有り難いことはないのです。
 ちなみに欧州大学院大学正面には、開学わずか60年余ではありますが、欧州最古のEU研究機関と名札が出て、その歴史を誇示しています。オックスフォード大などは数百年の歴史ですが、ことEUについては、母校の欧州大学院大学ブルージュが最古なのです。
 さて朝、食事をしていると、電話。日本からでこちらは佐世保北の同窓生で佐賀で開業医をしている医師のM氏から。
 今パリで朝食中というと驚いていたが、私も同様。国内にかけた電話が日本同様にかかるのだから。
 尾上西南学院大学教授からも電話。EUの献本が届いたとのことだ。世界中どこにいてもつながっているのが不思議であり、1977年初めて欧州の地を踏んだ時代と隔世の感があることを思い知らされます。
 旅行の途中に、首相の所信表明演説が参院で阻止されたこと、石原都知事の辞任など大きなニュースがあったことをホテルのインターネットでしりました。
 個人的、私的なこととは無関係に大きく政治は動いていきます。
 
| 児玉昌己 | - | 16:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
明日早朝から欧州3カ国の出張にでます
  名古屋での国際政治学会から戻るや、明日から欧州出張です。
 朝5時過ぎに空港バスで福岡に迎います。
 インターネット事情ですが、到着したら、またパリ、ルクセンブルグあたりから、ブログしたいと思います。
 
| 児玉昌己 | - | 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
国際政治学会終わる
  国際会議場を借りての名古屋での国際政治学会も終わる。会員が増えて、大学では学会開催が不可能になったのだ。もう15年にはなるだろう。
 仕方がないといえばそれまでだが、以前は各地の開催校とその都市や雰囲気を見て回るいい機会でもあったのだが。
 何処もそうだが、国際会議場は全く無機質で、面白くない。ちなみに日本EU学会はまだ大学が持ち回りで開催している。
 最近すべてがアメリカ化して、歴史と文化に乏しく実に画一的で、大学も含め、社会がそのようだ。
 帰路乗り合わせた校長先生経験者の仏教関係者と話をしていたが、全く同じ感想をお持ちだった。
 帰れば、今度は欧州出張と、EU学会だ。もとより校務は淡々とこなしていく。
 国際政治学会の部会は、専門家が顔をそろえ、その意味では、大変充実していた。
 報告者は、EUガバナンスについて福田耕治教授(早大)、イタリア研究の八十田博人准教授(共立女子大国際学部)と私が務めた。
 司会は東京外大の渡辺啓貴教授、ドイツとEU政治研究者の森井裕一教授(東大)が討論者。フロアーも含めて、鋭い質問や感想を頂き、大いに勉強になった。
 学会は知の交流、別言すれば、知の他流試合でもある。
 EU研究はEUプロパーの研究者だけでなく、英独仏伊など加盟国の研究者も極めて重要で、総力戦なのである。
 今は解放感よりも、強い疲労感がある。

 
| 児玉昌己 | - | 22:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
学会のオフ Music spot Tanpopoでの名古屋の夜

学会で名古屋。昨夜は懇親会の後、こちらで会社のトップをしている級友の行きつけの店でくつろがせてもらう。
 Music Spot Tanpopo。ここは、錦三丁目にあり、ピアノとギターの演奏で歌わせてもらえる。歌手気分を味わえる福岡でもそうそうないお店だ。

店主は大村賀津雄さん。干支が私よりちょうど一回り上の辰年で、ギターを自在に操り、リクエストに応えられない曲はないというほどの腕前だ。
 もう20年以上もこの店をやっておられる。心から音楽を愛しておられ、それが伝わってくる。ピアノの愛さん?も本格的で、笑顔がともに実敵だ。 
 常連の皆さんとは、毎年クリスマスの後に、忘年会を、店をホテルに移してやっておられるとのこと。こちらにいれば、いつでも出向きたくなる場所だ。70歳の誕生日に出されたCDもいただいた。 
 気さくで、しかもアコステックも本格的で、実に楽しい気分にしていただいた。

  その後は、M君が若い時からなじみにしている「藤吉」で年代物のスコッチを楽しむ。仕舞は名古屋だ。もちろん味噌煮込みうどん。
  こちらは老舗の、龍。遅くまでやっているが、人が絶えない。

 楽しい夜のオフだった。

さて今日午後は私の報告の番だ。戸外も心も、心地よく、温かい。

 

 

 

| 児玉昌己 | - | 09:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
EU プロ向きの3つのロイター記事 下 ユーロ圏非ユーロ圏に分化するEU(欧州同盟)

 かくの如くイギリスなどの10カ国の非ユーロ圏と、17カ国のユーロ圏の同時的存在は、EUの統合の過程で、決定的な亀裂を生みつつあるのである。

 ただしこの亀裂を強調することには気をつけた方がいい。分裂ではなく分化というべき動きである。
 凝集力があるのはユーロ圏であり、非ユーロ圏にはない。反EU勢力やEU懐疑派にはEUの発展を嫌うというその一点において、ヨーロッパ統合を発展させる制度設計のプランは何もないからである。

 ユーロ加盟には意思と能力の問題があり、EUの非ユーロ圏10カ国は能力はあっても意志がないイギリスと、未だ加盟能力がないチェコ、ポーランドなどを除き、多くがユーロ加盟に依然として照準を合わせている。そしてEUは非ユーロ圏のユーロ加盟の条件を着実に整備しつつある。
 3)の記事は、ユーロ危機に関連し、ギリシャに見られる放漫財政はEU加盟国の責任であり、EUレベルで加盟国の予算編成権限を含む予算決定権限について、ユーロ圏財務省構想があり、これと連動したEU財務大臣構想である。

 このEU財務大臣にユーロ圏加盟国の財政を監視させるということである。

 EU統合は連邦的統合であり、邦語訳にある国家連合としての欧州連合を否定しつつ進んでいるというのが私の年来の主張であるが、いよいよ私の主張通り、加盟国の国家の主権的権限の核心部分である予算編成権限にまでEUの権限が及び始めていることを示している。
 ヨーロッパ統合はリスボン条約以降、さらに大きな転機を迎えている。
 あらゆる社会的存在の中で最も影響を及ぼすのが金融と財政の中心にあるカネの問題である。そのことを、上下にわたって本ブログで紹介した1-3の記事で、理解することができる。
 EU27の加盟国はもとより、欧州社会の中心の問題を左右するところを扱うまでに発展、成長したということである。欧州連合という表記が如何に不適か。
 欧州連合という、EUの実態をまるで捉えていない無様極まりない邦語誤表記を否定しつつ、通貨同盟、銀行同盟、財政同盟、政治同盟を強化しつつ、欧州同盟としてEUは連邦的政治組織へのさらなる脱皮しつつある。そのプロセスを、ユーロ圏において、我々は、今この目で、目撃しているということである。
 この激動期にEU研究者として私も存在していることから、激変するEUのウオッチャーとして、しっかりその変化を捕捉していきたいと思っている。 
参考記事

欧州銀行同盟、EUは非ユーロ圏諸国参加のため策を模索 2012 10 18日ブリュッセル 17日 ロイター

ECBによる銀行監督一元化、「法的見地から正当」=バルニエ欧州委員2012 10 19

 

| 児玉昌己 | - | 19:32 | comments(0) | trackbacks(0) |

このページの先頭へ