児玉昌己研究室

内外の政治と日常について想うことのあれこれを綴ります。
春眠暁を覚えず?

 黄金週間入り。今日はお休み。皆様、どうされていることでしょう。
 今日は睡眠のこと。齢が行くと、若い時と、はっきりした違いが出てくる。身体の衰えは当然だが、それに付随するのかしないのか、睡眠時間の変化である。睡眠が短くなるのである。

 若い時は8時間でも足らないほどだったが、今は、明るくなるにつれて、そして暖かくなるにつれて、時間は短くなり、夏場は5、6時間ほどで足る。
 もとより、寒いと目が覚めても、暖房もいるし、起きる気がしない。それで冬場は夏場よりも床にいる時間は長い。 とはいえ、6時間以上長く寝ていると、身体が痛くなる。今は爆睡などという言葉があるが、およそ縁がない。何よりトイレが近くなるという物理的な問題もある。
 若い時には少しでも長く寝たいと思っていたが、今は睡眠もほどほど。人生も半分をはるかに終える年になり、ゴールも見えてくるからだろうか。
 生きているうちに、知らないことを学びたいという気持ちは強くなる。もっとも、睡眠時間が短くなり、使える時間が増えたかといえば、そうでもない。夜更かしをせずに早く就寝するから、時間的にいえば、同じことかもしれない。
 長寿高齢社会といわれる。周囲をみても90歳もめずらしくない。熟睡できて、長寿で健康で、というのが理想だろう。だが、理想の達成は早々簡単ではない。誰にとっても人生は容易ではない。実際、周囲のことも含めて、悩みも病気もあり、そして思わぬ事故もある。
 健康で熟睡できて長寿という理想は、達成できれば、素晴らしいことだ。 
 「とかくこの世は住みにくい」といったのは漱石先生だったが、睡眠一つとっても、若い時代には、中年には中年の、高齢となれば高齢のというように、それぞれの時期において、実に容易ではないということである。
 それにしてもソファでの瞬間的な眠りほど気持ちのいいものもない。春眠暁を覚えず、でもないが、これはいい。
 

 

| 児玉昌己 | - | 07:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
男子は花に弱い

  例外もあるが、一般的に男子は花の名に弱い。
 学校でも花の名を教えてもらった記憶があまりない。小学校時には、ヒヤシンスの水栽培はあったが。
 還暦を過ぎると、周囲の花に目がいく。
 近所を歩くと、紫の鮮やかな花に目が留まる。そういえば、わが家でもそうだ。
 今は便利で、不明なことはインターネットで調べができる。そこに野草図鑑がある。カラーで多数の野草を収録している。それでみると、ラン科のシランという。
 4月も下旬。黄金週間も近い。2月梅はもとより、3月の桜も、そして今月初旬満開だったツツジも枯れてしまった。
 だが、葉も花も落とし、枯れてしまったのかと思えるほどだった百日白(さるすべり)から新芽が出始めた。

 夏に白い花をつける。楽しみだ。

| 児玉昌己 | - | 18:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
スカイプでの交信 イタリアの刑事ドラマ、「モタルバーノ」のことなど

 今朝は早く目が覚めた。それでスカイプで深夜のイギリスに電話して、かの地の友人と話をしていた。
  考えてみれば、すごいことをしているのだ。若い時代には考えられなかったことだ。研究環境でなにが変わったかは、私の場合、外国が近くなったことだ。
 国際電話など冷や汗ものだったなどというと、若い人は意味不明だろう。
 実に高くて、庶民の留学生には容易なものではなかった。その後ファックスが入り、交信は格段に改善された。そして今は携帯だ。国内にいようが、国外にいようが普通に話せる。
 実際、すごいのはスカイプだ。時間を気にせず、相手が確認できれば、ネット上で話せる。8年前になったが、単身で出かけた在外研究中に、情報収集はもとより、おかげで、さみしい思いをあまりせずに済んだ。

 今朝スカイプで話していたのはイギリス在住のイタリア人のアメリオ君。MBA取得のためにブリュッセルから移り、4年ほどになるか。
 就職事情は欧州ではどこも厳しいといっていた。実際、ドイツの友人もオーストラリアにいる。故郷から離れるのは若い時はいいだろうが、年が行けば、ご両親にとっても、さびしいことだろう。
   イタリアは政治が混迷しているので、あれこれ聞いた。居ながらにしてイギリスやイタリア状況を聞けるのは、21世紀ならではのことだ。
 若い人は当たり前の環境だと思ってしまうが、35年ほど昔にイギリスに留学したものからすれば、時間を気にせず交信できるなど、びっくりする環境の変化である。

 CATVでみるシチリアの純情刑事「モンタルバーノ」を見ていると言ったら、あれいいね。イギリスでも見れるよと言っていた。イタリア人にとってもシチリアは特別の場所で、それが魅力的だと言っていたのが印象的だ。
 私もイタリアからみる移民問題など知らないことが多く、新鮮である。まったく知らなかったシチリア島から世界がどう見えるのかは面白い。いずこも移民問題が刑事ドラマでは多数扱われている。
 アフリカが目の前、地図上では真下にあることを実感すること大である。テレビは20世紀の発明だが、相手国の実情を知るうえで刑事ドラマほど面白いものはない。
 「はぐれ刑事純情派」は藤田まことで人気番組だったが、あれも、日本が抱えている問題や、人情、世情などを外国人が知るうえでは貴重なものだろう。
 それにしても、世界は、通信機器の発展で、実に国際化している。ありがたいことである。

参考ブログ
2007.02.22 Thursday
 スカイプとその恩恵
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=460

 

 

 

 

 


 

 

 


 
 
 

| 児玉昌己 | - | 07:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
寒い朝 四川地震など

 四川省では地震で、すでに180名余の死者、被災者14万と報じられている。
 増える被災者の数が憂慮される。あの時は小学校が倒壊し、多数の子供の犠牲が出た。2008年の地震による死者は69197人、負傷者は374176人に上り、不明者は18222人とのことである。

 
ちなみに東日本大震災では死者15,861人、行方不明者2,939人との数字がある。
 
中国政府は、今回は国際救助活動を不要といっているが、前回は日本の救助隊も出ている。
 日本各地でも地震。それにPM2.5に続き、中国での鳥インフルエンザの影響も報じられている。ガスが抜かれ、報道も少なくなっているのは、北朝鮮の高圧的態度くらい。核保有国を認めよなど条件を提示したものの、だれも相手にせず、上げたこぶしの下ろし方を相手が思いあぐねている程度だ。
 それにしても、安定しない気温の移り変わりだ。
 早朝、家で最も寒い場所での気温は7度。冷え込みは3月の気温だ。ウォーキングをする頃には陽が注いできて、気温も上がっては来るものの、寒いことには変わりない。
 九州でもこんな状態だから、北海道は最低気温は零度。厳しい生活が思いやられる。

参考ブログ
2008.05.13 Tuesday
 四川大地震、被災者にお悔やみとお見舞いを申しあげます
http://masami-kodama.jugem.jp/manage/?mode=write
2008.05.2
 Tuesday 国際救助隊、本当にお疲れ様です 上中下
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=12050

2008.05.25 Sunday 四川鎮魂歌―かの子らは 瓦礫に埋もれ 声もなし 四川の学び舎 黙して無惨
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=1214

| 児玉昌己 | - | 07:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
はなみずきを詠む 海鳴庵児玉

 極端に気温が上下に振れる日々、書斎からは紅花みずき。押し出しのある花ではないが、柔らかな存在感がある。



 はなみずき 目立たずともや 優美なり 薄紅色の 花は清かに
                        海鳴庵児玉


 
                                   
 
   
                   
| 児玉昌己 | - | 11:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
 安倍総理の圧勝 17日の党首討論  選挙制度

 旭川は、今朝、降雪の映像。凍える風景だった。九州北部も気温は下がっているとはいえ、ストーブに戻ることはない。2日前は26度だったのだから。庭の花はつつじも満開で、北日本に住む人には、同情するばかりだ。
 ボストンテロの犯人もチェチェン人とは驚きだった。


 3日前の17日、党首討論をすこし見ていた。安倍総理の圧勝だった。

 アベノミクスも憲法論議も、今後の展開を注視しているが、現在のところ、沈滞してきた経済部面では、成果を上げていることは誰も否定できない。
 G20でも財政再建を前提として、日銀のドラマテックな金融政策は問題ないとお墨付きを得たほどだ。

 実際、証券市場の急騰となり、おかげで、わが国は、9千億を超える復興財源を生み出せたという言葉は、民主の無策を思い出すと、実に迫力があり、相手を無言にさせた。

 選挙制度については民主の海江田氏が、消費税のためにといっていた。相も変わらず小選挙区制度での比例議席の大幅削減という言葉は略して、消費増税との引き換え論を主張しているのに首をかしげるばかりだった。 
 国会議員と国政担当者の議席は国民の代表である。その大規模削減をいう。特に直近の衆院選では死票が半数以上の民意が虐殺される中で、それをかろうじて救済しているのが比例であり、比例の大削減は、民主主義の圧殺であるという事実には全く触れないで。小選挙区制度がもたらす死票の深刻さは全域に及び、個別選挙区に限定される1票の格差どころの話ではない。メディアもそこを指摘すべきだろう。
 国会議員と議席は消費増税との単なるひきかえの代替道具ではないのだよ。増税となれば、そのたびに議員を減らすのかね。しかも民意の宝石というべき比例定数に極端にシフトした削減を民主の名でいう。
 ヨーロッパの選挙の常識は小選挙区制度の否定、比例制度である。
 イギリスでさえ欧州議会選挙では比例を導入した。1999年のことだ。

 ちなみに、あまり知られていないが、ロシアも連邦議会では、国家建設後、日本型を導入していたが、2007年に完全比例制度に移行しているほどだ。
 もっとも、ここのところ、小選挙区制度の再導入案もあるが、それでも、半数は比例にする比例の軸は動かせない。
 民主党の方向は、あのロシアにさえ及ばない完全小選挙区制へのシフトで、維新の党と同様、19世紀の遺物への回帰、実にアナクロ、時代錯誤ということだ。


参考記事
首相、維・みに秋波…海江田氏に見せ場なし 読売新聞418
参考ブログ
2013.03.23 Saturday
 小選挙区制度は19世紀の遺物 上中下

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=3429

2010.05.26 Wednesday議員歳費と議席の削減論について 5 これは「仕分け」の対象如き問題ではない
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=2365

 

 

| 児玉昌己 | - | 10:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
石油・天然ガスの海底試掘のこと
  「佐渡沖で石油・天然ガスの試掘開始 国内最大級の可能性」、と15日の朝日が伝えた。国内の資源開発は10年ぶりという。

 新潟は古来から「燃える水」で知られる石油産出地域。この海底を調べるということだ。以前日石はこの地で生産していたはずだ。
 石油といえば、「石油の一滴は血の一滴」という第1次大戦のフランスの英雄クレマンソーの言葉を思い出す。
 実際、それは名言で、北朝鮮の戦争遂行能力も石油の観点からも論じられている。またわが国といえば、戦前は、大陸侵出強化を図る日本に対してなされた対日制裁で石油を停止され、それを契機に、大惨禍をもたらしたあの「大東亜戦争」へと一気に向かうことになる。
 史家の中には、仏印進駐とともに、対日制裁の代名詞ともなっているABDC包囲網がわが国の戦争への道における帰還不能地点(point of no return)となったというものもいる。
 戦後も、わが国はエネルギーの脆弱さがずっと指摘されて、実際、それに苦しんできた。
 いったん震災での津波による事故が起きると、まるで制御不能で2年たっても汚染水の処理一つできない東電にみられるように、制御不能で有毒となる原子力への異常な傾斜も、実は、エネルギーの制約からの解放を第1の理由とし、目的としていた。

 しかし戦後70年余り。
 科学技術の進歩でその脆弱性から解放され、原子力の桎梏から離脱できるかもしれないニュースが飛び込んできている。

 メタンハイドレードは、米国のシェールガス田のもたらすエネルギー革命同様に、わが国のエネルギー問題を解放させる可能性を秘めて進みつつある。

 今度は、21世紀の技術を持って海底ガス田への挑戦である。うまくいけば、中東の中規模の石油天然ガス田の獲得の可能性もあるという。
 Co2除去も科学技術が進めてくれるだろう。ともあれ、うれしい知らせである。

参考ブログ
2013.03.12 Tuesday 
祝 世界史上初の海底メタンハイドレード採掘成功
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=3416

 



 

 

| 児玉昌己 | - | 08:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
第28回下関維新海峡ウォークを歩く
  下関維新海峡ウォーク30キロを歩いてきた。
 日課としてウォーキングしているが、やはり少し変わったことをやりたい。
 それで、100キロに挑戦したことのある息子がエントリーしてくれ、一緒に参加した。
 30キロとなると、毎日の5-6キロとは違う。リュックや服、靴、それから薬類やら、飲み物まであれこれとそれ用のものがいる。
 一口に飲み物といっても、お茶、スポーツドリンク、栄養ゼリーなど多数のタイプある。お菓子も塩飴もいれておいた。リュックもその大きさ用途で種類も多数ある。便利で飲み物を入れる専用のポケットもついている。
 着ていく服装も、気を使う。
 朝は10度以下、昼は20度、午後から降雨50%の予報。服装に迷われた方も多かったのだろう。私はフードつきのジャンパーコート。気温も上がり、途中で着かえた。
 私といえば、それまでスポーツ専門店にもほとんど入ることがなかった。それでもこの準備があるがゆえに、テープや軟膏、目薬、日焼け止めなど必要なものを取り出せ、ストレスなかった。
 朝
からJR小月まで出て、サンデンバスの臨時ピストンバス。各駅では、 この過疎化の進む地域、1年でこれほど人が集まることもなかろうというほどの、リュックを背負った老若男女の人、人、人。
 そして参加証のゼッケンをまいた犬まで。地域おこしの意図は、この参加者数をみても、成功だ。
 高杉晋作の墓所のある東行庵横の吉田小学校に集合。その数最低でも6千。当日の好天が幸いして、参加は総数は2万人という説もある。
 200人を束ねた班が35も作られていた。17番目の列に入る。そしてスタートだ。
 先頭の数列は企業から多数人が出ていて班を組織しており、これら先頭の班から順番に出ていく。参加者が半端でないために、後続の班は優に30分から1時間近くは待つことになる。
 スタート後は、当然遅い人、速い人、子供つれ、赤ちゃんを乗せたバギーを引いている人など様々だ。
 イベントを楽しむ人、休憩をたくさんとる人、体調がすぐれない人など、参加者の目的も行程中も、あれこれで、一応、前の班の旗を抜かないようにとはされているものの、10キロすぎると、必然的に班ごとの人の束も次第にばらける。
 2−8キロごとのチェックポイントのスタンプをもらいつつ、それぞれのペースで最終目的地の下関シーモールか、レトロ門司まで。
 ゴールも意識できる赤間宮に上がる階段では、筋肉が痙攣しそうで、それまでダマシダマシの行程もこれまでかと思ったほど。
 しかし、関門海峡を眼下にし、関門橋を見上げながらのウォークは、楽しいことだった。実際、先頃出かけたサンフランシスコのあの金門橋を思い出し、関門橋も立派なものだと想いながら、磯の香をかぎつつ、進んでいた。
 1万を超える参加者の中で、どのあたりにいたかというと、参加した人は理解できるかもしれないが、海上自衛隊小月教育航空隊の生徒さんたちの旗を目印に、その前後を歩いていたのである。
 最後を4キロ前にした地点ではとうとう両足とも破裂寸前。大判のサロンパスをテープでしっかり固定し、長男にフォローしてもらいつつ、なんとか乗り切った次第だ。
 我々が終え岐路につく1時間後、特に4時半を過ぎて、急激に天気は悪化して、雷鳴とともに豪雨。遅い組でこれに遭遇した人には同情だ。
 我々は、この雲行きが気になり、雨だけは願い下げだと、全行程5.6キロのペースで歩いていたのである。
 ともあれ、完歩。シーモールの駐車場にたどり着くには痛む足をかばいつつ、ヨレヨレの体で帰路の車に入り込んだ次第だ。
 今夜は地元の温泉で、マッサージを予約している。
 それでも、高杉と奇兵隊による維新回天の偉業が始まる功山寺を訪問し、鶯の声を聴きつつのウォーキング。楽しいことであった。

 途中、行程では車両や交通の整理も多数の消防団が出ておられた。また、太鼓や三味線、吹奏楽や、無料のドリンク、おしぼり、お菓子などで応援と、歓迎していただいた学校や協賛企業、市の関係者の皆様に感謝。
 このイベント、主催元は30年近い経験があり、年ごとに人を集め、今年も膨大な市民の参加だったが、システマティックに誘導されており、実に見事な運営であった。
 無事ゴールに到着された方も、そうでない方も、お疲れ様でした。

参考ブログ

2016.04.11 Monday 好天の下31回海峡ウォークを完歩す
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=4011
2016.04.08 Friday 3年ぶりとなる31回維新海峡ウォーク(30キロ)にエントリーする
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=4010

2012.10.08 Monday 行橋別府100キロウォークラリーのことなど
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=3296
2006.11.05 Sunday 長府、功山寺訪問
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=337

 

 

 

| 児玉昌己 | - | 19:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
北朝鮮の軍事的挑発 5 ケリー国務長官韓国訪問
 北朝鮮の挑発も1週間余となると、緊張にも揺らぎが出てくる。
 北朝鮮の三代目も上げたこぶしをどう下すか、下ろさないか、心理戦を展開しつつ、そのタイミングをどうするか、腐心していることだろう。
 我々にすると、とんでもないことだが。挑発的言辞のつけは必ず国際社会からなされる。北朝鮮の異常さが世界に知られることになったわけだから。
 この事態を受けて、オバマ米大統領も初めて、自制を促すメッセージを出している。韓国もである。まさか秘密交渉をしているわけではないだろう。 
 秘密交渉といえば、拉致被害者に関する交渉が北朝鮮と日本政府関係者でモンゴルを舞台に行われとことも報じられている。

 この間、北京で7才児の鳥ウイルス感染が確認されたという。
 北京は中国の政治とし、中枢部でのことだから、その衝撃も大きいだろう。わが国での発生はまだだが、別のウイルスがすでにダニを介在して広がっている。 
 そして、淡路では震度5弱。富士山の異変も報じられている。まったく困ったことである。
 今朝ネットで掲載されたケリー国務長官と握手する朴槿恵大統領のうれしそうな顔が印象的である。
 この顔こそ、今の韓国の表情そのものだろう。緊張の中に、友人を得て。
 ただし韓国は国民にも米軍には複雑な思いを持つものが多い。特に、親北的な左派勢力は公然と米軍の退去を画策し、利敵行為に走るものもいる。
 朝鮮戦争の米側指導者、マッカーサーの仁川上陸を記念する像を撤去するなどの動きさえあり、イギリス大使が有力紙に不快感を表明する事件も2006年には起きているほどだ。今の発展した韓国がなぜ存在するのか、その根源となる歴史的事実が直視されるべきだろう。
 盧武鉉政権時代で、それについてはブログしている。
 韓国は西側世界に属するのか、あるいは北朝鮮の全体主義を助長していくのか、それが問われている。
参考記事
H7N9型鳥インフル、北京で初の感染確認 読売新聞
 413
米国務長官>北朝鮮挑発に韓国と連携で対処 毎日新聞
 412
2006.07.27 Thursday
 歴史から学ばない盧武鉉政権 上下
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=242
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=245

今度は“打倒”…マッカーサー銅像を壊そうとする韓国左派デモ隊中央日報日本語版20120822
なお、2日前触れた日本の掃海艦の朝鮮戦争時の派遣の経緯概要は、以下。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E6%88%
A6%E4%BA%89#.E6.97.A5.E6.9C.AC.E7.89.B9.E5.88.A5.E6.8E.
83.E6.B5.B7.E9.9A.8A

 

| 児玉昌己 | - | 12:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
北朝鮮の軍事的挑発 4 韓国の本質的脆弱性の露見
  北朝鮮挑発とその後というテーマでこの軍事的威嚇、挑発について思うことを書いている。
 民生もすべて捨て去りもてる資源をすべて核開発に投入するこの朝鮮半島の全体主義的世襲政権に果たしてどう対処し、これをどう処理していくのか、それが次の後の国際社会のテーマとなるだろう。
 まず確認されるべきは、北朝鮮の意図である。北朝鮮の目的と要求は明確である。
 北朝鮮の要求は、同国が核保有国であることを米国に認めさせること。それに尽きる。内政維持という意見もある。もとよりそれもあるが、内政を無視してミサイル開発に注ぐその姿勢は核弾道ミサイルこそが、北朝鮮立て直しの核心であり、それ以外のすべてを欠いた北朝鮮にできる唯一のことなのである。
 そしてその実力のなかで米国と対等に渡り合えるようにし、それをテコとし、膨大な援助で国家と自己の世襲王朝を維持し、韓国に優位に立つ、これが北朝鮮の立場である。
 昨夜NHKでは、朝鮮半島専門家の武貞秀士氏が語っておられたが、北朝鮮の目的は、核不拡散という国際法秩序の否定と、核保有国の北朝鮮が存在する朝鮮半島とアジアの再構築ということである。
 余談だが、対談相手の局アナが「若き指導者」という表現を連発していたのが気にかかった。どうして「若い指導者」といわないのかと。気取ることもない局面だし、むしろ東京、京都など主要都市を火の海にするという、正真正銘のならず者ではないか。
 本題に戻れば、北朝鮮世襲3代目の目的については、果たして可能か。元より不可だ。彼が考えているようには米国は決して動かない。
 もし、北朝鮮の3代目の要求を入れ、核不拡散という国際法秩序という戦後構築して来た戦略構想を米国が下せば、核開発の連鎖を必然的に生む。すなわち、アジアにおける、そして世界における核軍拡を一気に加速化させることになるからである。
 北朝鮮を核保有国と認めれば、当然、韓国も黙ってはおれない。

韓国の核保有となれば、わが国も核保有国に傾斜する国論が台頭するだろう。既に中国もロシアも堂々たる核大国である。
 であれば、どう北朝鮮に向かい合うか、北朝鮮を太らせるだけの従来の取引が継続できるのかということである。
 北朝鮮はサイルをいつ発射させるか、彼らも必死でそのタイミングを探っている。
 この緊張に北朝鮮と世界のどちらがより堪えれるのか、それが勝負だろう。現状でも北朝鮮の暴虐が世界に印象づけられており、ミサイルを打てば、更なる制裁強化である。
 中国の意向が米国と同様に重要だが、北朝鮮暴走の最大の敗者は実は中国となると香港の星島日報が伝えている。
 中国の庭先である朝鮮半島に米軍がそのプレゼンスを強めているのである。実際、核搭載可能なB52戦略爆撃機も今回3度米韓軍事演習目的で動員されている。
 北朝鮮崩壊となれば、中国国境に、親米系の統一国家が誕生する。

 韓国部内では、すでに朝鮮半島統一後の北朝鮮領域への米軍の進出について、その扱いも討議されているかもしれない。
 韓国は、対北政策でいえば、祖国統一をいいつつ、実は、北朝鮮を現状のまま据え置いてきた。あるいはこれを暴発しない目的で支援して来た。
 開城工業団地がその典型である。 

北朝鮮は5万3千の労働者を投入して、この上がりをすべて収奪している。

開城工業団地の北朝鮮側の対応を観ていると、北朝鮮も実に臆病で、労働者を引き上げただけで、これを実質的に維持している。すなわち、交渉の余地を残している。
 北朝鮮の軍事挑発以降、韓国では海外投資家の売りが膨らみ、株価が急落、そしてウオン安に振れている。外資の撤退の動きもある。
 ここにきて韓国が持つ本質的脆弱性が露呈しているのである。

 しかも、韓国は韓流の成功の陰で、全体主義国家を隣国とし、同胞を重大な人権蹂躙下に放置したままにし、年間87億ドルを北朝鮮に流す開城工業団地で、大規模な収奪的生産を北朝鮮に可能にさせている。別言すれば、そうした融和策で、この国が抱える本質的な不安定さ、脆弱性と向き合うことを避けてきたといえる。
 ちなみに開城工業団地では、北朝鮮労働者の平均月給は134ドル(約1万3千円)。
 この国の海外労働者と全く同様に、開城工業団地入所の韓国の123社からは、北朝鮮当局である中央特区指導開発総局に現金が支給され、労働者には直接渡されていない。
北朝鮮労働者の楽しみは支給されるチョコパイであり、それさえ闇市場で売買されているという具合である。 

 瀬戸際政策が瀬戸際でなくなるか、中国がどれだけ北朝鮮に本気で介入するのか、朝鮮戦争を戦った朴正熙の娘、韓国の朴槿恵新政権がどこまで北朝鮮の恫喝の重圧に耐えうるか、それにかかっているといってよいだろう。

参考記事 
朝鮮半島の緊張=最大の勝ち組は米国、中国は苦境に―香港紙 レコードチャイナ201345

北朝鮮サイト「開城団地中断は尊厳を冒涜したため」聯合ニュース 411
開城工団:韓国企業13社、資材不足で操業停止 週内に数十社に膨らむ可能性も 朝鮮日報2013/04/08
北朝鮮発危機、海外でより敏感に…GM韓国工場移転説まで 中央日報日本語版
46円安に北朝鮮リスク…韓国株価が今年の最安値 中央日報日本語版 46
北の挑発、威嚇に「使い古し」と米国防総省 「あらゆる不測の事態に対応」産経2013/03/27





| 児玉昌己 | - | 17:29 | comments(0) | trackbacks(0) |

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