児玉昌己研究室

内外の政治と日常について想うことのあれこれを綴ります。
欧州議会選挙についてスティーブン・デイ教授とスカイプする

 夜も更けて、スティーブン・デイとスカイプで交信。

 欧州議会選が近づき、欧州政党の動きが面白い。実はその論文を書いているのだ。前半は理論的、後半は具体的な動きという構成になっている。

 リスボン条約により欧州委員会の長の選出の規定が変更となっている。EUの行政府の長の選出にあたっては、それまで欧州理事会の意思が圧倒的で、欧州議会の役割などマイナーなものであった。

 今回は欧州議会の選挙を考慮するというように、欧州理事会の意思が大きく制限される。

 残念ならが、わが国では、EUはユーロ危機のコンテキストで多く語られ、今にも崩壊だという論調で埋め尽くされている。それがゆえに、欧州議会の選挙のことも、まして欧州政党の欧州委員会の長の候補者動向も、日本でもほとんど関心を持たれないし、知られていない。

 それで、このテーマを論文にすることは、少しなりとも意味があるかと思っている。

 欧州議会選挙のキャンペーンの実働部隊となる各欧州政党の欧州委員会の長候補者選をめぐる動向とそのインパクトをどう見るかについて、アレコレ意見交換をしたところだ。あまりに読めないことが多いので、大胆な推測は控えるほうがよいという考えであった。しかしその方向性だけはしっかり描いておきたい。

 私の書き残すEU政治の方向についての推論が、EU政治の現実の中で当たるのか否かは研究者としては意味のあることである。

 そのためには、自身のEU政治の方向に対するスタンスを明らかにしておく必要がある。それがないと、判断基準もわからないのだから。

 ともあれ、同じ研究分野のイギリス人がいてくれ、会話は楽しい。そんな楽しい会話ができることが、どれほど有難いことかである。



| 児玉昌己 | - | 23:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
流血のウクライナ情勢を憂慮する
  人口4500万を擁するウクライナでのロシア寄りの大統領派と親EU脱ロシアの反大統領派の対立による流血は報道されているだけでも80名を超える死者を出す惨事となっている。

 ブルムバーグBloombergは、ウクライナ情勢について「大統領の国外脱出を阻止−議会は解任決議採択」(223日付)で以下書いている。

「ウクライナのヤヌコビッチ大統領は23日、国外脱出しようとしたが、税関当局に阻止された。拘束はされていない。同国では最高会議(議会)が22日に同大統領を解任し、5月25日に大統領選挙を実施する決議を採択した。同国の首都キエフの中心部は反政府勢力が掌握。」

 この流血事件は、EUとウクライナ間でせっかく合意した「連合協定」の調印停止に端を発するもので、ロシア的ウクライナから決別したいとする西欧的ウクライナの不満と怒りに火を注いだ。もっともそれ以前をいえば、2004年11月の大統領選挙をめぐる拮抗する両陣営の投票不正問題での混乱ではヤヌコビッチが候補者という最大の当事者として登場している。

ちなみにEUの連合協定はAssociation Agreementという。Associationを連合とする訳語こそ正しく、欧州同盟とすべきEuropean Unionを「欧州連合」と誤訳することで、日本では欧州連合に連合するという表現になり、EU加盟(Accession)と、連合協定の識別もつかない状況にある。実際、欧州連合に連合するということは一体何か、加盟をいうのか、意味不明となる。

またEUの連合協定は準加盟協定というものもいるが、加盟を前提とするものではく、不正確である。それはEUと第3国との協力協定以上のものではない。地理的に見ても非ヨーロッパの中東圏に属しEU加盟はありえないイスラエルとも、EUは連合協定を結んでいる。

ウクライナ情勢に戻って言えば、EUはウクライナ政府に対する制裁を決めた。

時事が伝える制裁内容は、暴力行為の責任者がEU域内に渡航するのを禁止。責任者の資産を凍結するほか、弾圧に使用される装備の対ウクライナ輸出を停止する、というものである。

また毎日紙は「ウクライナ>大統領は支持基盤の東部に東西分裂の恐れも」 223日付で書き送っている。

ウクライナは、国家の東西で民族的な居住区分ができていて、東側ではロシア系住民が多数住むという状況がある。ロシアにとってもウクライナはロシアの前庭であるという意識があるがゆえに、反ロシア的ウクライナの出現は大いなる脅威となると理解している。

 大統領職を解任された大統領はロシアを後ろ盾としていた。そのロシアについていえば、ソチ冬季五輪のさ中、反プーチンの女性パンクバンド、プッシー・ライオットがソチで即席の抵抗のショーを始めた途端、尾行していたと思えるコサックとのあだ名を持つ自警団に催涙スプレーをかけられ、鞭を打たれるという衝撃的映像が世界に流された。

その後、わが国の感覚でいえば暴行傷害の現行犯というべきこの自警団が逮捕されたという報道もない。こんなロシアなら御免こうむるというのが西側の民主的国家と西ウクライナの市民の反応だろう。

 EUはユーロ危機や、急激に進む旧東欧からの移民の反動現象として、ナショナリストや極右勢力の台頭があり、わが国では浜矩子女史にみられるように、今にも崩壊するというようなネガティブの評価に溢れている。

 だが、欧州の旧社会主義のソ連の支配下にあった地域ではEUは依然として強い求心力を持つ存在である。というより、EUがソ連圏崩壊後の民主化した国家の受け皿となっている。しかもトルコとは違い、キリスト教国家であり、ウクライナは東ローマ帝国の東方正教会の一員である。今回のロシア的ウクライナが払しょくされれば、ウクライナとEUの関係も、中期的には、連合協定を超え、EU加盟も射程をとらえてくるのではないかとさえ想っている。

 ユーロについても「メルトダウン」(浜矩子)どころか、ユーロ圏は18か国に増え、着実にトラブルシューテイングに向かっている。

 欧州委員会のレディング委員は、EU脱退の可能性をほのめかすイギリスを切り捨て、EUの連邦制を強化し、ヨーロッパ合衆国を形成しようという統合の強化も口にされてきた。

 ウクライナとの関係で言えば、むしろ旧ソ連の共和国を構成していたロシアの眼と鼻の先のウクライナにまで、チェコ、ポーランドなどでみた東欧の民主革命の火が及んできたとも言うべきである。

 我々はEUの対外的影響力と求心力の大きさは強まるばかりだということを忘れてはならない。

 ともあれ、ウクライナの早期の政治的安定と人権の確保が守られることを望んでいる。

 なお勤務校の国際政治学科にはウクライナ語に堪能な専門家の阿部三樹夫教授もおられる。話を伺ってみたいところだ。

参考記事

議長が大統領代行=ヤヌコビッチ氏の出国認めず―政権崩壊状態・ウクライナ時事通信 223()

ウクライナ議会が大統領を解任、野党勢力が首都掌握ロイター 223()

対ウクライナ制裁合意=危機打開へ行程表―EU 時事通信 221()

 

 

 

| 児玉昌己 | - | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
真央さん感動をありがとう 広がる感動は中国にも
   浅田真央。10代で注目され、その後、たくさんの賞を取り、日本のフィギュア界の女王であり、キムヨナの良きライバルでもあった。

 そしてこのソチ五輪。団体と個人SPでの絶不調。不安げな顔がそれを物語っていた。そして転倒。SPでは16位につけて、そして最終の個人フリー。難度の高い回転をすべてこなし、自己最高の点数で、10人抜き。メダルは届かなかったが、フリーは文句のないものだった。

 その演技の顔は前日とは打って変わっていた。不安を払しょくし、後半は、波に乗って観客を魅了した。その演技は海を越えて中国でも感動を呼んでいる。


「浅田真央の演技に全中国が泣いた!感動コメント殺到、中国版ツイッターで検索1位に」とレコードチャイナは伝えている。


 4年に一度、すべてを捧げ、努力し、それでも不調は来る。しかしそれでも果敢に自分を取り戻し、感動を呼ぶ演技を世界に見せてくれた。長い間、夢と感動をありがとう。皆さん同様に、そう心で叫んだ。


参考記事

Record China221()1346分配信

| 児玉昌己 | - | 18:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
久留米の雪と満開の庭の紅梅を詠む 海鳴庵児玉

 ソチ五輪の熱い戦いの一方で、東日本では17日は記録的な豪雪。九州も時に雪舞う日もあるが、庭の紅梅は満開。近くの幼稚園の雪の日の情景と、今日の陽光を浴びる庭の紅梅を詠む。
 
雪の道 飛びては跳ねる 幼児(おさなご)に 寄り添う母の 温もりの良し
 
 
燃え出(いづ)る 緋色の梅や 冬の主 寒の空気を 裂きて咲きたり
                       海鳴庵児玉
 
 

| 児玉昌己 | - | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
祝 ラージヒル葛西41歳銀 レジェンドの言葉は、「努力は裏切らない」

  葛西紀明選手が41歳にしてラージヒルで銀を獲得。

 19歳で五輪に出場し、爾来7度も国内予選を勝つ抜き、五輪出場を果たし、そして7度目にしてラージヒル個人で銀を手にした。7度の出場だけでも世界の若手ジャンパーから「レジェンド」(伝説、伝説の人)、として名声を得ていた葛西選手であった。

 そのレジェンドは五輪という世界の大舞台で第1回試技で139メートルの大ジャンプを見せ、レジェンドたるゆえんを示した。

 レジェンドの言葉は、「努力は裏切らない。」

 青年、中年、熟年、年代を問わず、誰しもが心が折れそうになるつらい思いを経験する。しかしレジェンドが放つ「努力すれば夢はかなう」というその言葉を、彼は五輪をテレビ観戦する億単位の人の前で実証してみせ、まさに万金の重みをもつものであった。

 テレビを見て泣いてしまった。

 特に政治家や評論家、そしてあの唖然とする発言を公にして問題を指摘されて、初めてその異常さに気づき、慌てて全面撤回するNHKのトップのテレビメディアにみられるように、言葉が軽く、軽く、軽く、限りなく軽くなった時代に、言葉の意味と重み、すなわち努力に裏打ちされた言霊(ことだま)というものがあることを真に実感させてくれたからだ。


 





| 児玉昌己 | - | 19:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
祝 男子フィギュア 羽生金 国境を越えた感動をありがとう 
 ソチ冬季五輪で初めて、そしてようやく、フィギュアフリー男子で羽生結弦(はにゅう・ゆづる)が金を手にした。
 女子ジャンプでは金メダルの本命といわれていた
高梨沙羅(17)が大舞台で失速し、あるいは団体フィギュアで真央が転倒し、フリースタイルスキー・モーグルの女子代表の上村愛子は4位と終わり、選手団もテレビ観戦の我々も意気上がらない状況だった。
 だが、スノーボード男子ハープパイプで15歳2か月の平野歩夢が銀をえ、ノルディック複合個人ノーマルヒルクロスカントリー 渡部暁斗(わたべあきと)が銀で、複合個人では20年ぶりのメダルで、大先輩の荻原が号泣するというおまけまでついた快挙。ここにきてなんとか面目を施しつつある。
 それにしても、五輪の金などメダル獲得は、尋常なことではないことを改めて知る思いである。コンディションをベストにしても、風や気温などの外部要因や風邪や怪我、それに第3者の判定というつらさもある。

 最高のコンディションでなおかつだれが見ても文句ないという演技で、ようやく金のメダルが見えてくるということだ。男子フィギュアの「皇帝」の名をほしいままにし、羽生があこがれていたエフゲニー・プルシェンコも本番を前に腰痛を悪化させ、まさかのリタイア、そして引退表明というごとく。

 ともあれ、羽生の金は、前半驚異の100点超えで、今後のさらなる飛躍を期待させるもので、実にうれしく、おめでたい。

 日ごろ厳しい対日政治状況にある韓国でも、15日付の中央日報が羽生が14日のショートプログラムで世界歴代最高点をたたき出したことについてふれ、「少女漫画から飛び出してきたような美しく幼い顔つきだが、実力は宇宙人級だ」と称賛した、という。

 スポーツは政治を超えて、感動を呼ぶ。その心も大切にしたい。

| 児玉昌己 | - | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
欧州大学院大学同窓会やEUにおける代表民主主義のことなど 下

 ダブリンといえば、2009年10月に私も調査に出かけた。現行EU条約であるリスボン条約の成否をかけたアイルランドでの2度目の国民投票の現地調査だった。この時、今毎日新聞ローマ支局長の福島良典さんと偶然ホテルが一緒で、その縁もあり、帰国後エコノミスト誌から記事依頼を受けて出している。

 欧州委員会の候補者選定に戻れば、最も重要な欧州政党の1つである欧州人民党の人選がこれで決まる。おそらく、メルケルの覚えの良いルクセンブルグの首相経験者のユンケルとなるだろうとみている。

 もとより誰が欧州委員会の長になるかは、最終的には欧州議会選挙の結果だ。欧州理事会の指導者は欧州議会選挙家かと欧州委員会の長の選定について、その自動性を否定しているが、否定できるものではない。

 メルケルも、EUレベルの欧州人民党の臨時党大会で、影響力はこうしてできても、それ以上の国家横断的欧州人民党が成す欧州委員会の長候補者の人選の決定に反することはできないのである。

 欧州議会選では極右の台頭が報じられているが、私が注目しているのはもとより極右もあるが、近年振るわなかった欧州議会第2党の欧州社会党の復調の有無である。

 EUでは政党自体の機能低下が厳しく問われている。政治学的に言えば、浜矩子氏のいう「EUの崩壊」のゆえにではなく、EUの目覚ましい発展がゆえに起こっている現象である。

 すなわち、加盟国の国民国家レベルで形成されてきた代表民主制とそのシンボルである政党政治が岐路に立っている。 

 わが国でも、政党と政治家については、一見似た状況はある。実際、「賞味期限切れ」とか「歴史的使命が終わった」といって脱党されたのに、「腐れた」、あるいは「役目を終えた」といわれた自民党は、再入党をゆるし、あるいは推薦を与えたりで、国会議員になったり、あるいは都知事になっている。

 さらにはその政党に投じた有権者の政治的意思とはお構いなしに、比例代表候補が、党の反対を押し切り、そして有権者の意思を無視し、大挙新党形成に参加するなど、個別政党や、個人レベルのことで、政党と政治家にたいする不信を高めている。

 EU政治ではsupranational federal と同義語といってよいが、連邦的統合が日々進んでいる。報じられている欧州での極右の台頭は、EUの連邦化現象の進展が過渡期的段階にあり、その制度的不備を反映したその反作用、反動現象である。

 他方日本では全く別の光景が国家主義者の安倍自民が成立して以降進んでいる。

 NHKの経営委員会を筆頭に「愛国主義者」に占拠された感のあるわがジャパンである。実際、「大東亜戦争」の愚劣な戦争指導と一億総懺悔(ざんげ)で解消される戦争責任の実際に対する明確な認識を欠き、普遍性を欠くグロテスクなナショナリズムにどっぷりつかった日本の政治状況である。

 欧州ではそれと異なり、超国家的、連邦的EUの統合深化という、ナショナリズムを超える次元において、近代国家とそれが育んだ代表民主主義の制度が問われつつある。
 今の研究関心は、EUにおける代表民主主義の実際、それなのである。
参考記事・ブログ

 学者が斬る(434) リスボン条約批准で近づく「欧州連邦」への道『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)8760

2011.07.25 Monday フェイスブックの効用

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=2885

2011.07.27 Wednesday フェイスブックの更なる衝撃

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=2886

 

| 児玉昌己 | - | 11:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
欧州大学院大学同窓会やEUにおける代表民主主義のことなど 上

 ベルギーの欧州大学院大学に学んで30年。10年ごとに大規模な同窓会が開催されている。

 この6月に開催されるのが30周年の会で、その日程も決まった。それで同窓生たちと参加の有無を含めて、活発にインターネットで交信している。そのことで、スカイプでローマ在住の仏人ジャーナリスト、アン・トレカと話をしていた。ご主人はかつて欧州委員会の総局長として活躍し、今は小説家としても名を知られた人だ。

 フェイスブックでの交友復活については劇的だった。欧州大学院大学同窓生で言えば、欧州はもとより、世界中に広がっており、同じ寮生として過ごした仲間の多くが長く消息不明だった。だが、1人見つかれば、その友人が見つかり、次の友人が別の友人を知っているという如く、イモずる式に「発見」。そのことはブログでどこかに書いている。そしてその後は、スカイプ。無料で遠慮なく、映像つきで会話できる。

 実際、すごい時代だ。若い人には初めからFBであり、スカイプでありそのありがたさは分からないだろうが。私のごとき、おじさま、おばさま世代には衝撃的ともいえるほど大変なことなのである。

 今回の同窓会に関しては、すでに知る限り20名ほどの出席が確認できるが、133名の入学者のうち、最低でも50名あまりは参加となるだろう。もとより同窓会だ。その後の人生を反映しての出欠となる。物故者もいることだろう。

 参加が分かっているもので友人らが送ってくれたアドレスを観ると、EU官僚養成校といわれただけあって見事である。欧州委員会、理事会、欧州司法裁判所などEUの機関に努めるものが半数ほど。みな50代の半ばには達していて、局長クラスもいる。

 その他も欧州の名だたる企業やメガバンクなど目白押しだ。もとよりこの学年、研究者も輩出しており、欧州の著名な大学の教壇に多く立っている。私といえば、もとより30周年の大会、次があるかは定かでないので、欧州議会選直後の欧州政治の動向調査を兼ねて出ることにしている。専門とする欧州議会が5月と近いのである。

 3月の欧州出張を考えていた。が、体調がすぐれず、日程的にも他の行事との兼ね合いもあり、断念した。

 こちらで懇意にしているデイさんこと、スティーブン・デイ大分大学経済学部教授は欧州人民党の臨時党大会の視察に行くということだ。欧州委員会の長候補選定という政治的イベントのためのダブリンでの臨時党大会。彼も欧州議会、とりわけ欧州政党の研究者で、欧州議会最大政党で影響も大きい欧州人民党の調査なのである。現場に臨めることほどうらやましいことはない。

| 児玉昌己 | - | 12:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
立春の紅梅を詠む 海鳴庵児玉

  寒さは相変わらず。庭の蝋梅の花は終わりつつあるが、7分咲きの梅は近づく春を知らせてくれる。それがうれしく、それを詠む。

 

寒む空も 陽光長く なりぬれて 梅の花(か)紅は 輝き増して

 

   梅の髭 君の笑顔の ようであり  

                    海鳴庵児玉

参考ブログと短歌

2012.02.11 Saturday 早春賦 「角ぐむ」水仙を詠む 海鳴庵/児玉

 水仙の 角ぐむ庭に 冬を削ぐ その息吹こそ 嬉しかりけり

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=3073

| 児玉昌己 | - | 18:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
就職合宿で八幡ロイヤルホテル入り

  ここ数年は佐賀嬉野の和多屋別荘を使っていたが、今回更なる企画の追加などもあり、今年はスペースワールドに隣接するこのホテルに替わった。
 就職合宿で、120名の3年を終え就活に入る学生諸君とである。4班合計480名もの学生を手分けして、指導する。最初は200名程度だったが徐々にそして急速に拡充してきている。

 年度末この時期、大学は期末試験、入試、就職支援など教員も多忙を極める。
学内は期末試験を終え入学試験入りしている。その合間を縫って、北九州八幡ロイヤルホテルに来ている。八幡は近代日本の官営工場として出発した八幡製鉄所で知られる街で、このホテルはその本部事務所があった場所だそうだ。

 この合宿、すごい効果を見せる。企業関係者の採用担当者にも来ていただき、教員や実際内定を得た先輩もアドバイザーとして指導するというもので、学生さんの意識が激変し、返事から応対までわずか半日で一変する。

 勤務校の就職活動支援を自負するものである。

 初日を終わって、このホテルが持つアルカリの温泉で疲れを学生諸君ともども、癒したところだ。


参考ブログ

児玉昌己/ 嬉野和多屋別荘に旭日を見、就活戦士の前途を祈念し、詠む 海鳴庵2011.02.03 Thursday

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=2663

 頑張れ山田悠子、そして全国の就活戦士たち2008.02.13 Wednesday

http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=1068

 

| 児玉昌己 | - | 23:49 | comments(0) | trackbacks(0) |

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