2014.06.19 Thursday 欧州出張 ブルージュとプラハ 2都を詠む 海鳴庵児玉
訪問した欧州の2都を詠む
ブルージュは 屋根なき歴史 博物館 誇れし美味は チョコレート
塔ありて 帝都の香り いまもなお 匂うがごとく プラハ輝き
2014.05.26 Monday 2014.05.26 Monday 欧州議会選挙開票の合間に どくだみを詠む
5年に一度の欧州議会選挙。EU離脱政党のUKIP(英独立党)の躍進と、英自民党の凋落をみて、あのグラッドストーンの政党がというと、英国出身のスティーブン・デイ教授にNothing lasts forever. の言葉を得た。庭ではドクダミが広がっている。
どくだみや 枯れた菖蒲に 十の文字 広がる草に 白映えて咲き
どくだみや 菖蒲(あやめ)の後の 白き花
2014.05.03 Saturday黄金週間 西長門の紺碧の海に遊ぶ
世はまさに黄金週間。私もパソコンを離れて、小倉に泊まり、日本海の紺碧の海をみに友とドライブ。角島を望む西長門リゾートの白砂と北長門の川尻岬の灯台を詠む。
西長門 それは異国の そのままに 白いビーチに 海は輝き
川尻の 岬は遥か 灯台に 心は躍(おど)る 紺碧の海
2014.04.20 Sunday 17回久留米ツツジマーチ参加を詠む
さわやかな風を受け、ツツジの久留米を20キロ歩き、1600年の歴史を持つ筑後一之宮高良(こうら)大社に上る。歌3首。
大社(おやしろ)を 登り登りて ツツジ花 噴き出す汗に 風の清(さや)けき
大社(おやしろ)に 春は来たりて ツツジ花 足下の苔に 古(いにしえ)をきく
春来たり ツツジの久留米 マーチにて 汗の後には ビイルのマーチ
2014.04.13 Sunday 春はあけぼの 春菊の味噌汁を詠む
春はあけぼの、そんな新学年の初めての日曜日の遅い朝。春菊のみそ汁が香ばしい。
春菊の お味噌の汁の 苦味みこそ 大人のみ知る 春の味わい
2014.04.04 Friday 入学式 そしてツツジに勢いをみる それを詠む
庭ではツツジが花をつけ始めた。春本番の到来。誰にとっても、いい日などはわずかな間だが、晴れがましい今日ばかりは、自然の恵み、春を謳歌しよう。
勢いの ツツジの花に 未来(さき)をみる 幸多かれと この日ばかりは
2014.04.01 Tuesday 台湾出張 後は春 それを詠む
台湾出張 ひまわり学連の3.18抗議運動に遭遇したこともあり、アジアに生きる欧州政治の研究者の一人として実に有意義な時間でした。庭は桃。学園通りは桜。吹雪いて、実にいい感じです。
台湾の 若きパワーは ひまわりの 黄色で染めて 次世代にたつ
台湾の 夏は終わりて 逢うさくら ふぶきと舞いて 我を迎えし
2014.03.18 Tuesday カササギの巣作りに春到来を知る それを詠む
気温は20度もあり、春爛漫の久留米だ。各地も同様で、春本番。人間世界だけでなく、この地域の保護鳥カササギも同様である。
巣つくりの 枝を咥えし カササギの 番(つが)いもありて 春や麗らか
2014.03.01 Saturday 今日から3月。春は弥生。それを詠む
季節は緩やかに、しかし確実に移りゆく。庭の梅の花は散り始め、水仙が花をつけた。
敷石に花を散らすは 梅の花 去りゆく季節に 紅を添えてや
朝露に つぼみ濡らすは 水仙の 朝陽(あさひ)の中で
花は開(ひら)きぬ
2014.02.19 Wednesday 久留米の雪と満開の庭の紅梅を詠む
ソチ五輪一方で東日本の豪雪。九州も時に雪舞う日もあるが、庭の紅梅は満開。近くの幼稚園の雪の情景と庭の紅梅を詠む。
雪の道 飛びては跳ねる 幼児(おさなご)に 寄り添う母の 温もりのよし
燃え出る 緋色の梅や 冬の主 寒の空気を 裂きて咲きたり
2014.02.05 Wednesday 立春の紅梅を詠む
寒さは相変わらず。庭の蝋梅の花は終わりつつあるが、7分咲きの梅は近づく春を知らせてくれる。それがうれしい。
寒む空も 陽光長く なりぬれて 梅の花(か)紅は 輝き増して
梅の髭 君の笑顔の ようであり
2014.01.26 Sunday 3度目の正直 咲いた蝋梅(ろうばい)を詠む
5年前のことだが、鴎外先生の墓所のある津和野の永明(ようめい)寺を訪ねた。玄関わきの蝋梅。いまだ春浅く、雪の残る境内だったが、その場所だけが周囲に負けず、凛としてあたりに深い余韻を残していた。
冬にあり 春を先駆く 蝋梅の 姿勢(すがた)凛とし 寒風に立つ