2017.05.29 Monday
アラジンの魔法のランプならぬ、魔法の板 スマホのこと
今日のタイトルはスマホ。 スマホとはもとより、スマートフォンの略だが、それなども含め、短縮言葉は美的感覚に乏しく、なるべく使いたくない。
しかし、コンビニなど、うたがうこともなく私も使っている。それについては、このブログを始めた11年前に書いている。 2006.06.22 Thursday 美しさを欠く省略言葉 http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=168 今日はそのことではない。スマホが提供する圧倒的な学術的可能性だ。 今日はユーロはいくらかね、ユーロ圏は何カ国かな、マーストリヒト条約調印時の加盟国数は、ポーランドの政権与党の名はなどなど。 講義中に、不確かな情報で話したくないとき、みな調べてと求める。 しかも誰が一番かな、見つけた人は手を挙げてなどと、いう。ほとんど真剣に応対してくれる。 まさにアラジンのランプならぬ、アラジンの魔法の板なのだ。触ることでたちどころに必要な情報が入手できる。 しかもありとあらゆる情報が。 あと30年もすると、大学の教室という形態をとった講義や授業は不要になっているのかもしれない。 教授も不要になっているかも。 そういえば、囲碁の最高実力者がAIマシンソフトのアルファ碁の前に完膚なきまでに敗北したことも伝えられた。 昨夜はカイロ大学で日本文化を学び、来年九大に来る予定の学生さんとこのスマホのメッセンジャー機能を使って、話せた。もとよりはるか彼方のアフリカはエジプトのカイロにである。当然、無料だ。 その後は、ロンドン大学LESに学ぶ参院の根岸さんとも。パリからロンドンに渡った時に、時間をとってくれて、一緒にロンドンの一風堂で食事した。 ロンドンでは、ローストビーフのシンプソンが予約満席で、一風堂のラーメンを食べたことはすでにブログしたかも。 私が学生時代だったころからすると、その時代はITに関しては、中世か、いや原始時代だったのだと思うほどだ。国際電話など、目が飛び出すほど高額で、しかもコインが飛ぶように消えていき、脇からコインと同じほど冷汗が流れ出た。 40年前のロンドンでの語学留学中も日本の情報に飢えていて、ロンドンでそうした需要にこたえるサービスがあり、2ペンスで電話して、日本の政治のことなど流れる音声で聞いていた。福田総理、といっても康夫でなく父君の赳夫さんの時代だ。 タブレットでWi-Fを接続し、The Guardianやルモンドをみ、無料でインターネットを通して国際電話できるなど、それこそ想像もしなかった時代だった。 現代に話を戻せば、こちらも持参したタブレットやサーフィスで無線Wi-Fiを拾う知識も鍛えられてくる。でないと仕事ができないから必死だ。 おかげで、ホテルなどで主流になっているWi-Fiとの接続もさほどに苦ではなくなった。本来は有線ランがあると、接続の設定などせずに済むから、一番有り難いのだが。 若い人に言わせると、何を今頃といわれるかもしれない。 デジタル・ディバイドという言葉もある。デジタル機器が使える人と使えない人の格差のことだ。 「絶滅危惧種」という言葉もあるが、私などITの知識では、誰も危惧してもくれないので、ただ単に絶滅種でしかない。 だが、かろうじて、現代の魔法の恩恵だけは、生がある限り、享受したいと思っている。 参考ブログ 2007.07.27 Friday Youtubeとドラえもん http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=741
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